油固め剤の代用になるものは？凝固剤の代わりにできる生活用品を紹介

1. 油の正しい捨て方とは？

調理に使用した油は、正しい方法で処分する必要がある。油固め剤の代用アイテムとあわせて、正しい捨て方を確認しておこう。

油は油固め剤を使用して処分するのが正しい捨て方だ。油が温かいうちに油固め剤を混ぜて固めてから、ゴミ袋に入れて捨ててほしい。自治体によって異なるケースもあるが、燃えるゴミとして分別するのが一般的だ。

キッチンの排水口に流すと、排水管のつまりや水質悪化の原因になる。必ず油固め剤やその代用品を使用して、ゴミとして処分してほしい。なお、一部の自治体では使用済み油のリサイクルを実施しているので、問い合わせや公式サイトでチェックしよう。

油は劣化するので、2～3回ほど使用したら処分したい。ただし使用した食材や使用後の処理、保存の方法によって状態は異なる。短期間で劣化するケースもあるので注意が必要だ。

古い油を使用すると胸焼けや吐き気の原因になるので、劣化のサインを確認しておこう。なお、揚げカスをしっかりと濾す、密封して冷暗所で保管するなどの方法で油は劣化しにくくなるので覚えておいてほしい。

油は使用を繰り返すと汚れて黒ずんでいく。黒ずみが気になったら、油固め剤や代用のアイテムを使って処分してほしい。

新しい油の場合はにおいはほとんどない。古くなると油臭い嫌なにおいがするので、使用は控えてすぐに処分しよう。

油に粘り気がでるのは油が劣化したサインだ。油の温度が下がったときドロっとするようなら、油固め剤や代用のアイテムを使って処分する必要がある。

油固め剤の代用として使えるアイテムをまとめた。油が大量な場合と、少量の場合にわけて捨て方を紹介しよう。

【小麦粉や片栗粉で固める】

油固め剤の代用として、小麦粉や片栗粉が使える。油がまだ温かいうちに、同量の小麦粉や片栗粉を入れるだけでOKだ。油が冷えたらドロっとした状態になるので、ヘラで集めて新聞紙につつむとよい。

あとは新聞紙ごとビニール袋に入れて処分しよう。小麦粉や片栗粉は大量に必要になるが、賞味期限が切れたものでもOKだ。小麦粉や片栗粉を混ぜて使用してもよいだろう。

【パン粉で固める】

油と同量のパン粉を油固め剤の代用として使う方法だ。温かいうちに投入して、冷めるまで放置しよう。あとはヘラを使って新聞紙につつみ、ビニール袋に入れて処分すれば完了だ。

【重曹で固める】

油と同量の重曹を投入したら、冷めるまで放置する。十分に冷めたあとはヘラを使用して新聞紙につつもう。あとはビニール袋に入れて処分すればよい。

なお、重曹は油を固める以外に、酸性である油汚れを落とす働きもしてくれるのだ。オイルポットの油汚れは、重曹をふりかけたあとキッチンペーパーなどで拭き取ろう。あとは重曹とお湯を入れて3時間ほどつけ置きすればよい。

【新聞紙に吸わせる】

フライパンにひいた少量の油なら、新聞紙に吸い込ませるだけで十分だ。ビニール袋に入れたあと、燃えるゴミとして処分してほしい。

油の量がやや多い場合は、二重にしたビニール袋や牛乳のパックに、丸めた新聞紙や古い布をつめたものを使うとよい。冷ました油を染み込ませたら水を入れて、口をしっかり閉じてから処分しよう。

【紙おむつで吸収する】

吸水性の高い紙おむつを、油固め剤の代用アイテムとして使用する方法だ。二重にしたビニール袋や紙パックにおむつをつめたあと、冷めた油を流し込もう。あとは自然発火を予防するための水を入れて、口を閉じればOKだ。

使用後の油は油固め剤がなくても処分できる。排水口に流すと詰まる原因になるので、正しい捨て方を確認しておこう。黒ずんでいたり異臭がしたりといった異常があれば、油固め剤やその代用アイテムで処分してほしい。小麦粉や片栗粉で固める、新聞紙に吸わせるなど、正しいやり方をチェックしておくことが重要だ。