目次
- 1. トイレの頑固な汚れは尿石が原因
- 2. トイレの頑固な汚れの除去方法
- 3. トイレの頑固な汚れを除去する際の注意点
- 4. トイレのその他の汚れの除去方法
- 5. 汚れを除去したあとのトイレを清潔に保つコツ
1. トイレの頑固な汚れは尿石が原因

なかなか除去できないトイレの頑固な汚れは、尿石が原因となるケースが多い。しっかり掃除しているはずなのに、便器の黄ばみが落ちないという経験をしたことがある方は少なくないだろう。この黄ばみの正体こそ尿石であり、尿に含まれる有機成分が、タンパク質や尿素などの無機成分と結合して石化したものを指す。他の汚れよりもこびり付きやすく除去しにくい性質なので、正しい除去方法をよく理解しておきたい。
2. トイレの頑固な汚れの除去方法

トイレの頑固な汚れの除去方法をいくつか紹介する。尿石の除去に効果的な方法を頭に入れておこう。
酸性洗剤を使って掃除する
より手軽にトイレの汚れを除去したいなら、市販の酸性洗剤を使ってみよう。なるべく手間をかけずにトイレを掃除したい方におすすめの方法である。まず、汚れが気になる部分にトイレットペーパーを敷き、その上に酸性洗剤をかける。5分ほど放置したらトイレブラシで汚れをこすり、水を流して完了だ。酸性洗剤を使う際は、ゴム手袋の着用とトイレ内の換気も忘れずに。
サンドペーパーで削る
前述の掃除方法では除去できないほど頑固な汚れは、サンドペーパーで削ることをおすすめしたい。耐水性のサンドペーパーを使い、尿石が付いた部分を直接削っていけばよい。力任せに削るとトイレに傷を付けてしまう。削る部分をよく確認したうえ、少しずつ力を入れていくこと。
3. トイレの頑固な汚れを除去する際の注意点

トイレの頑固な汚れを除去する際の注意点も押さえておきたい。注意点を守らないと、思わぬ事故やトイレの破損にもつながるリスクがあるため、こちらもよく覚えておこう。
酸性と塩素系の洗剤を一緒に使わない
洗剤のボトルに「まぜるな危険」の文字の記載があることを知っている方も多いだろう。酸性洗剤と塩素系洗剤をまぜると有毒なガスが発生する。事故を避けるためにも、これらの洗剤は必ず単独で使おう。
事前にトイレの素材を確認する
トイレの素材によっては、使える洗剤が限定されることもある。たとえば、酸性洗剤は大理石や金属製品には使えない。また、メーカー独自の特殊加工が施されている場合も注意が必要だ。研磨剤入りの洗剤やフッ素系洗剤を使うと、コーティングも一緒に落としてしまう可能性があるので、事前によく確認しておこう。
4. トイレのその他の汚れの除去方法

ここまで尿石を原因としたトイレの頑固な汚れの除去方法を解説してきたが、その他の汚れの除去方法も紹介する。ここで挙げる汚れの種類もトイレの汚れを代表するものなので、それぞれの除去方法を知っておこう。
黒ずみの掃除方法
黒ずみは、便器のふちや便器の水に沿うように発生することが多い。主にカビやホコリ、雑菌や水垢を原因として起こる汚れである。黒ずみの掃除には塩素系漂白剤を使う方法がおすすめ。トイレ用ハイターが有効だが、ない場合はキッチン用やお風呂用のハイターでも代用できる。黒ずみに塩素系漂白剤をかけてしばらく放置したあと、水で流すだけでも効果的だ。
水垢の掃除方法
トイレの水垢は、便器の中よりもタンク上部の手洗い設備に発生することが多い。トイレを使うたびにぬれて、また乾燥してというサイクルを繰り返すことが原因のひとつである。水垢はアルカリ性の汚れなので、掃除には酸性洗剤を使うのが効果的だ。軽い汚れの場合は、酸性洗剤をかけて少し放置したあと、軽くこするだけでも十分である。しかし汚れの落ちが悪い場合は、洗剤を放置する時間を増やしたり、クレンザーを使ったりするのも有効な方法だ。
ピンク汚れの掃除方法
お風呂でよく見られるピンク汚れは、トイレにも発生する。正体はカビとは異なる性質を持つ細菌であり、乾燥に強いのが特徴だ。ピンク汚れの掃除には、中性洗剤を使う方法が有効である。汚れのある部分に中性洗剤をかけて少し放置したあと、こすればきれいに除去できる。ピンク汚れが繰り返す場合は、重曹水を使って掃除すればより効果的だ。ただし重曹で掃除する際は、クエン酸を使わず単独で使うこと。
5. 汚れを除去したあとのトイレを清潔に保つコツ

トイレの汚れをきれいに除去できても、普段の使い方によってはまたすぐに汚れてしまうこともある。掃除の手間を軽減するためにも、清潔に保つコツも押さえておこう。
トイレのあとは水を流す
水道代の節約のために、トイレの水を毎回流さないという方もいるかもしれないが、これは尿石による汚れの原因になるばかりか、衛生面でもおすすめできない。必要最低限の水量でもかまわないので、トイレのあとは必ず水を流すようにしたい。
男性は立って排尿しない
立って排尿すると、水が届かない便器のふちや便座の裏をはじめ、トイレの壁にまで尿が飛び散る可能性がある。目には見えないから大丈夫と思っていると、頑固な汚れのもとにもなるため、男性も便座に座って排尿する習慣を付けよう。
こまめに掃除する
トイレを常に清潔に保つためには、こまめな掃除が必要だ。汚れが目立ち始めてから掃除すると時間がかかるうえ、汚れの除去が難しくなるケースもある。1週間に1回は、全体を軽く拭き取るくらいの掃除をしておけば、掃除の手間を軽減できるだろう。
便器内をコーティングする
便器内のコーティング剤は広く出回っており、活用するのもひとつの手だ。主に、スタンプタイプ・スプレータイプ・塗布タイプの3種類がある。水を流すたびに汚れを除去する効果が期待できるので、掃除の時短アイテムとしておすすめできる。
結論
落ちにくいトイレの頑固な汚れの原因をはじめ、その除去方法や注意点などについて詳しく解説した。汚れのタイプをよく理解しておけば、すぐにそろうアイテムだけでも除去は可能である。トイレの汚れの除去を諦めていた方は、本記事の内容も参考に改めて掃除にトライしてみよう。