目次
- お湯が出る金具から上に5cmほど水を入れる。
- 金具に付いた循環口フィルターを外す。
- 洗剤をお湯に溶かし、最高温度で追い焚きする。
- 1~2時間ほど放置したら、お湯を抜く。
- 再度水を張り追い焚きしたら、お湯を抜いて循環口を洗浄して完了。
- 下の穴をタオルで塞ぎ、上の穴に洗剤を入れる。
- あふれないように注意して、上の穴にお湯を入れる。
- 1~2時間ほど放置したら、下の穴のタオルを外してシャワーで汚れを洗浄して完了。
1. 風呂釜には2つのタイプがある

まず、風呂釜には2つのタイプがあることから知っておきたい。掃除方法を知る前に、自宅の風呂釜が1つ穴タイプなのか、2つ穴タイプなのかという点から確認しておこう。
1つ穴タイプ
1つ穴タイプは、新しいお風呂でよく見られる風呂釜である。ポンプで水を循環させる仕組みで、水を吸い込んでお湯を放出する。お湯の流れが早いため、配管内に汚れがたまりにくいのが特徴だ。1つ穴タイプの場合、強制的に水を循環させるので、強制循環式とも呼ばれている。
2つ穴タイプ
2つ穴タイプは、比較的古いお風呂でよく見られる風呂釜である。下の穴から水を吸い込んで、風呂釜で温めたお湯を上の穴から放出する。お湯の流れが遅いため、配管内に汚れがたまりやすいという特徴がある。2つ穴タイプの場合、水温の違いで生まれる対流によりお湯を自然に循環させるため、自然循環式とも呼ばれている。
2. 風呂釜は掃除が必要?

では、風呂釜の掃除は実際に必要なのかという点を、汚れの確認方法や適切な掃除頻度も含めて解説する。
風呂釜は汚れが付きやすい
風呂釜は使う頻度が高いほど汚れが付きやすいものである。とくに追い焚き機能では浴槽内のお湯を循環させるため、皮脂汚れや入浴剤などが配管に付いてしまうのだ。また、お湯自体がキレイでも、水道水に含まれるミネラル成分による水垢の汚れも付く。目に見えない部分だからと掃除を怠らず、正しい掃除方法を守り衛生的に使っていきたい。
風呂釜の汚れの確認方法
風呂釜の汚れは、追い焚きをしたときや、お風呂のお湯を沸かしたときに確認できる。お湯の色がにごっていたりにおいがあったりするケースや、ワカメのような汚れが出てくるときは要注意だ。このような場合は風呂釜の汚れが進行している可能性が高いので、速やかに対処したい。
風呂釜の適切な掃除頻度
風呂釜の適切な掃除頻度は、大体1ヶ月に1回のペースを目安に行おう。追い焚き機能をほとんど使わない方でも、2~3ヶ月に1回は掃除をすることをおすすめしたい。汚れを放置すると雑菌が繁殖してしまうので、浴槽や洗い場だけでなく、風呂釜の掃除も意識して行うことを忘れないようにしよう。
3. 風呂釜の正しい掃除方法

本項では、風呂釜の正しい掃除方法について解説する。1つ穴タイプと2つ穴タイプでそれぞれ掃除方法は異なるので、混同しないように気をつけたい。また、掃除の前にゴム手袋とタオル、風呂釜用の洗剤を用意しておこう。風呂釜用の洗剤は1つ穴タイプ用と2つ穴タイプ用、もしくは両方兼用の種類に分かれているため、間違えて購入しないように注意しよう。
1つ穴の場合
1つ穴タイプの風呂釜の掃除方法は以下の通りだ。
入浴剤を入れていない場合は、残り湯を使ってもよい。
2つ穴の場合
2つ穴タイプの風呂釜の掃除方法は以下の通りだ。
お湯を入れる際は、ケトルなどを使うと失敗が起こりにくい。シャワーの水圧では汚れが落ち切らない場合は、ホースを使うのもおすすめだ。
4. 掃除後の風呂釜を清潔に保つには?

風呂釜の掃除方法に加え、掃除後の風呂釜を清潔に保つためのコツも押さえておきたい。
浴槽を定期的に掃除する
浴槽を定期的に掃除することは、風呂釜を清潔に保つことにつながる。浴槽がキレイな状態を維持できていれば、追い焚きの際でも汚れの循環を抑えられるので、なるべく入浴ごとに掃除することを心がけよう。
入浴剤の成分に注意する
入浴剤の種類によっては、風呂釜を傷めてしまったり、汚れが残りやすかったりするものがある。例を挙げると、固形物が入った入浴剤や硫黄を含む入浴剤、バスソルトなどは注意が必要だ。入浴剤のパッケージに注意書きの記載があるケースもあるため、購入の際は参考にしてみよう。
結論
浴槽やお風呂の壁はしっかり掃除できていても、風呂釜の汚れを掃除せず放置していると、さまざまなデメリットが起きてしまうので注意しよう。風呂釜は簡単な掃除方法でもキレイに保てるので、定期的なメンテナンスを習慣付けておきたい。