目次
1. 浴室の壁が汚れる原因

浴室の壁の掃除方法について知る前に、まず浴室の壁が汚れる原因から理解しておこう。あてはまる汚れのタイプはどれなのか、よく確認しておきたい。
水垢
水垢は、水道水に含まれるマグネシウムやカルシウム、ケイ素などのミネラル類が結晶化することで発生する。浴室内の水滴の放置が原因で起きやすい。
皮脂汚れ
皮脂汚れはシャンプーをしたときや身体を洗ったときだけでなく、浴槽に浸かっているだけでも出ることがある。やわらかく除去しやすい汚れではあるが、浴室の壁や床にも付着するため、注意が必要だ。
ピンク汚れ
ピンク汚れはカビと間違われやすいが、実際はロドトルラという名称の酵母菌である。浴室の壁や床にピンク色のシミがあれば、それはピンク汚れの可能性が高い。カビとは似て非なるものの、発生する原因や場所は共通しているため、見つけたら放置せず速やかに掃除しよう。
カビ
カビは、浴室の壁やタイルの目地、ゴムパッキンなど、さまざまな場所に発生する可能性がある。温度や湿度が主な発生原因のため、高温多湿になりやすい浴室はカビにとって好条件の場所なのだ。また、石けんカスや皮脂といった汚れはカビの栄養源になるので、掃除を怠るとさらにカビの繁殖を促してしまう。
2. 浴室の壁を簡単に掃除する方法

浴室の壁を簡単に掃除する方法は、いくつか紹介されている。ここでは3つをピックアップした。それぞれ理解したうえで、やりやすい掃除方法を実践してみよう。
熱いシャワーで洗い流す
入浴後に熱いシャワーを壁にかけることで、付着した皮脂や石けんカスなどの汚れを洗い流す効果がある。理想のシャワーの温度は50℃以上で、汚れが気になる場所に90秒ほどあて続ければOK。このときに軽くスポンジでこすり洗いをするのもおすすめだ。カビの発生を抑制する効果にも期待できるので、入浴後の習慣にしてみてもよいだろう。
スクイージーで水気を切る
壁の水切りには、スクイージーがおすすめ。水垢の発生を予防できるほか、カビの抑制にも役立つ。掃除の時間に余裕がある場合は、水切りのあとにマイクロファイバークロスなどで乾拭きすれば、より高い掃除効果が期待できる。
浴室乾燥機を活用する
できるだけ掃除の手間を省きたい方は、浴室乾燥機を活用してみよう。入浴後にスイッチを入れるだけである程度浴室を乾燥させられるので、水切りなどの手間を大きく軽減できる。ただし、浴室乾燥機を使うと電気代がかかる。この点は留意しておきたい。電気代を節約したい方は注意しよう。
3. 浴室の壁をしっかり掃除する方法

続いて、浴室の壁をしっかり掃除する方法を紹介する。簡単な掃除では浴室の壁の汚れが落とせない場合は、以下に紹介する掃除方法を実践してもらいたい。
洗剤を使ってこする
浴室の壁の掃除をするうえで最もスタンダードな方法といえるだろう。洗剤を使ってこすることでさまざまな汚れを落とせるほか、汚れの予防にも効果的だ。まず壁の上から下に向かって順にこすっていき、終わったら上からシャワーをかける。仕上げに壁に残った水気を拭き取り、乾燥させれば完了だ。
クエン酸で水垢を落とす
目立つ水垢汚れの掃除には、クエン酸がおすすめ。アルカリ性の性質をもつ水垢は、酸性のクエン酸で効率的に除去できる。市販のスプレーボトルを用意したら、クエン酸と水を入れ混ぜてクエン酸水を作る。比率は水200mlに対して、クエン酸小さじ1杯程度が目安だ。水垢にクエン酸水を浸したら、キッチンペーパーをかぶせて放置。30分~2時間程度放置し、スポンジで汚れをこすって洗い流したら完了だ。
カビには塩素系漂白剤を使う
時間がたち、根を張ってしまった頑固なカビには塩素系漂白剤が効果的だ。壁の境目やゴムパッキンなど、こすりづらい場所のカビの除去にもおすすめ。スプレーして数分放置したらあとはシャワーで流すだけなので、掃除の手間がかからないのもポイントだ。
4. 浴室の壁はどれくらいの頻度で掃除すべき?

浴室の壁を掃除する頻度は、1週間に1回程度でOKだ。汚れは放置するほど除去が難しくなり、掃除が大がかりになってしまう。仕事の休みの日を利用するなどして定期的に掃除しておけば、浴室を衛生的に保つことができるだろう。
入浴後に浴室の壁に熱いシャワーをかける方法や、スクイージーで水気を切る方法など、前項で紹介した簡単な掃除方法も取り入れれば、より掃除の手間を省けるのでおすすめ。浴室の壁の掃除の頻度に悩む方は、参考にしてもらいたい。
結論
浴室の壁の汚れは、適切な頻度で掃除すれば簡単に除去できることを理解してもらえただろう。水垢やカビが仮に頑固な汚れとなっていても、クエン酸や塩素系漂白剤を使えば除去できる。浴室の壁の汚れのタイプを見極め、適した方法で掃除を実践してみよう。