目次
1. フローリングの黒ずみの原因とは?

簡単除去の方法を説明する前に、まずフローリングの黒ずみの正体が何なのか見ていこう。
主な原因は皮脂や汗
フローリングの黒ずみの主な原因は、裸足で歩くことなどで床に付着する皮脂や汗だ。皮脂や汗が時間とともに黒っぽく変色した状態になると、水拭きでは簡単除去ができなくなる。また、料理の油ハネや小さな食べカスなどによる油汚れ、黒カビもフローリングが黒ずんでしまう原因のひとつだ。放っておくと黒ずみの部分がベタついてきて、歩くときに不快に感じることもあるため、放置せず定期的に掃除をしよう。
2. フローリングの黒ずみの簡単除去方法

フローリングの黒ずみ掃除には、中性洗剤の使用がおすすめだ。さっそく黒ずみを簡単除去する方法を紹介していこう。
黒ずみの掃除方法
【埃を取り除いて掃除機をかける】
まずは、フローリング表面の埃やゴミを取り除こう。掃除機の排気で埃を巻き上げないために、最初にフロアワイパーにドライシートを装着し細かい埃を吸着させる。その後、残った埃・ゴミを掃除機で取り除こう。
【中性洗剤を使って拭き掃除をする】
フローリングの油性の黒ずみは、食器用の中性洗剤やスプレータイプの住居用洗剤を使うことで簡単除去が可能になる。食器用洗剤の場合、水2リットルに対し小さじ1杯ほどの洗剤を溶かし、固く絞った雑巾で黒ずみを拭き取ろう。洗剤が残らないよう、拭き取り後は水拭きも必須だ。スプレータイプの住居用洗剤は、吹きかけたのち乾拭きのみで完了するタイプもある。この方法なら1分かからずに楽して掃除ができるので、ささっと掃除をしたい方はスプレータイプがおすすめだ。
【乾拭きをして乾燥させる】
フローリングを水拭きをした場合は、最後に乾拭きをしてしっかり乾燥させることも忘れないようにしよう。
無垢材フローリングの場合は要注意
無垢材フローリングとは、天然の木を1枚そのまま使用したフローリングだ。温かみのある風合いが魅力だが、湿気に弱く、濡れたまま放置すると木材が変形したり割れたりする原因になる。無垢材フローリングの場合、水拭きをしたらすぐに乾拭きで水分を拭き取り、劣化を防ぐことが大切だ。無垢材は一般的なマンションには少ないが、戸建てのフローリングには使われていることもあるので注意しよう。
3. フローリングの黒ずみを予防するコツ

フローリングの黒ずみ除去にはそれなりに手間もかかるため、黒ずみの発生を予防するコツも知っておきたい。
ワックスをかける
ワックスによりフローリングの表面をコーティングすることで、皮脂や油汚れが弾かれ、黒ずみの予防になる。ワックスが劣化すると黒ずみが出やすくなるため、半年に1回ほどの頻度でかけ直すとよいだろう。おすすめは、フロアワイパーなどに装着して簡単に使用できるシートタイプのワックスである。
部屋の湿度を適切に保つ
部屋の湿度が高いと、フローリングに黒カビが原因の黒ずみが発生することがある。黒カビによる黒ずみは中性洗剤で除去しにくく、安易に塩素系漂白剤や重曹を使えばフローリングが傷む恐れもある。ひどくなると業者に頼まなければならないケースもあるので、除湿や換気、結露予防などの対策により湿度を適切に保ち、黒カビを予防することが大切だ。
夏場はこまめに水拭きする
夏場は素足から皮脂や汗がフローリングに付着しやすく、湿度によるカビも発生しやすい。高温多湿の季節になったら、付着した汚れが黒ずみになる前にこまめに水拭きをするよう心がけよう。小さな黒ずみであれば水拭きでも簡単除去が可能なので、範囲が広がる前に掃除しておくとのちのち楽である。
結論
フローリングの黒ずみは、台所用の中性洗剤やスプレータイプの住居用洗剤を使うことで簡単除去できる。ただし中性洗剤で黒ずみが落ちない場合は、黒カビが原因の可能性もあるため、フローリングを傷めにくいエタノールやアルコール除菌スプレーなどの使用がおすすめだ。原因によって洗剤を使い分けると効率的に掃除ができるだろう。