目次
1. 古くなった油の見分け方とは?

揚げ物をした油は何度か使えるが、捨てたほうがいいサインはあるのだろうか?劣化した油の見分け方を紹介しよう。
劣化した油の見分け方
油は見た目やにおいで、劣化しているかを見分けられる。新しい油は透明度があるが、劣化していると茶色がかり、色が濃くなるのだ。また、温度が下がると粘り気が出て、生臭い嫌なにおいがする。揚げたときに小さな泡が食材にまとわりついて消えない場合も、油が劣化したサインだ。
また、油は繰り返し使うことで成分が変化して、身体へ悪い影響をもたらす可能性があるので注意したい。油を繰り返し使う場合は3回程度までにするのがよいだろう。
2. 古くなった油は排水口に流していい?

油の処理が面倒だからといって、排水口に流すのはご法度だ。
環境汚染や排水管の詰まりの原因になる
油をそのまま排水口に流してしまうと、川や海に流れ込んで環境汚染の原因になる。揚げ油などの食用油は微生物によって分解されるが、スピードが非常に遅く酸化が進んでしまう。すると水中の酸素が消費されて、生態系に影響が出る可能性があるのだ。(※1)
排水口へ油を流すと、環境汚染だけでなく日常生活に支障をきたす場合も。排水管に入った油が冷え固まって、詰まりの原因になってしまうのだ。事態が悪化すると、排水口から悪臭がしたり汚水があふれたりすることもある。
環境汚染や排水管の詰まりなど、油を流すことで結局は生活に支障が出てくることになるので、油は適切な方法で処理しよう。
3. 油固め剤不要!油の簡単処理方法

廃棄するときに、油を吸わせたり固めたりするタイプの油固め剤を使う家庭もあるだろう。油固め剤不要で、廃油を簡単処理する方法もあるので紹介しよう。
キッチンペーパーや新聞紙を使う
油固め剤不要で廃油を簡単処理するのに必要なのは、キッチンペーパーや新聞紙だ。揚げ焼きや炒め物でフライパンに少量の油が残った場合は、キッチンペーパーや新聞紙に吸わせると、燃えるゴミとして廃棄できる。油固め剤不要で、手軽にできる簡単処理法だ。
牛乳パックやビニール袋に入れる
揚げ物をして廃油が大量にある場合には、牛乳パックやビニール袋を利用すると油固め剤不要で簡単処理できる。まずは牛乳パックやビニール袋に、新聞紙やペーパータオル、不要になった布切れなどを入れよう。油が漏れてしまうと片付けが大変なので、牛乳パックやビニール袋に穴が開いてないかしっかり確認してほしい。発火のリスクを下げるため、油は冷ましてから注ぎ入れよう。
片栗粉や小麦粉で固める
料理するときに使う機会がある片栗粉や小麦粉も、油固め剤不要の簡単処理方法で使える材料のひとつだ。凝固剤と同じ効果を発揮するため、便利なアイテムだ。
しかし、油と同じくらいの量が必要なので、大量に廃油があるときには不向きな方法である。また、しっかり油を固めるには、熱いうちに片栗粉や小麦粉を入れることがポイントだ。冷めるとどろっとした状態になるので、ビニール袋に入れて捨てるとよい。
資源ゴミに出す
処理して捨てるだけでなく、廃油を資源ゴミに出す方法もある。油固め剤不要なのはもちろん、簡単処理も必要ない。自治体によって、回収場所へ持ち込んだり、ゴミ捨て場に出したりと違いがある。資源ゴミで出そうと検討している場合は、住んでいる自治体へ確認してから捨てよう。
結論
油固め剤不要で油を簡単処理する方法は、さまざまあることがわかった。捨てるはずの牛乳パックや料理で使う片栗粉や小麦粉など、家庭にある物を使用して廃棄できる。もし揚げ物油を処理するときに油固め剤がなかった場合には、今回紹介した油固め剤不要で簡単処理できる方法を試してみてほしい。
(参考文献)
※1出典:横浜市 なぜ油は下水道に流してはいけないのですか? 横浜市