目次
1. 布団に発生するダニの種類とは?

布団に生息しているダニの種類は、主に「ヒョウヒダニ」「ツメダニ」「イエダニ」の3種類だ。その中でもヒョウヒダニがほとんどの割合を占めている。チリダニの一種であるヒョウヒダニは人を刺すことはない。反対に、人を刺すのはツメダニだ。ヒョウヒダニをエサにするため、ヒョウヒダニが発生するとツメダニが増殖してしまう。イエダニはネズミに寄生することで室内に侵入し、カーペットやこたつに生息している。
布団にダニが発生する原因
ダニは高温多湿を好むため、梅雨から夏の時期にかけて繁殖しやすい。しかし、冬場でも加湿器や暖房器具の使用により、ダニが発生する条件が満たされてしまう可能性もあるため注意が必要だ。
また、ダニは人のアカ・髪の毛・ほこりなどをエサとして増殖する。そのため、暖かく湿った布団は、ダニが住みやすい環境が整っているのだ。さらに、布団の中の羽毛のような詰め物は、ダニが身を潜めるのに適していて安全に卵を産める環境が整っているといえる。
2. 布団にいるダニの簡単駆除方法

さまざまなアレルギーを引き起こさないためには、ダニが嫌がる環境を作ることが大切だ。布団のダニを簡単駆除する具体的な方法を紹介しよう。
ダニを簡単に駆除する方法
布団のダニを簡単駆除するためのポイントは、50℃以上の高温で死滅させることだ。
【布団乾燥機を使う】
ダニが発生したときは、布団乾燥機の使用が有効だ。布団を敷いた状態でノズルを差し込み、20~30分を目安に朝晩2回程度稼働しよう。ダニ駆除モードがあればなおよし。簡単には洗えない敷き布団やマットレスにも有効であるためおすすめしたい。
【スチームアイロンを使う】
敷き布団のダニを簡単駆除するには、スチームアイロンを使った方法がおすすめだ。当て布としてタオルを敷いた上から、アイロンのスチームを当てよう。約100℃あるスチームがダニを瞬殺してくれる。何か所も当てないといけないので多少手間だが、短時間で処理できる。試す際は、熱で布団が傷まないか素材を確認してほしい。
【天日干しする】
ダニ駆除には天日干しが効果的とされているが、ダニが死滅する温度まで上げることはできない。そのため、予防はできるが天日干しで布団のダニを簡単駆除するのは難しい。そこでおすすめしたいのが、布団干し専用のカバーだ。専用の黒い袋に入れることで、太陽の熱を吸収しやすくなり効果が高まる。なお天日干しするときは、両面をしっかり乾燥させることが重要だ。
【スプレーを使う】
防ダニスプレーを使うことも、布団のダニを簡単駆除する効果的な方法だ。小さな子どもやペットがいる家庭の場合は、ハーブなどの天然成分で作られた製品を選ぶと安心して使用できるだろう。
【コインランドリーの乾燥機を使う】
少し費用はかかるが、効果を十分に得たいならコインランドリーの乾燥機がおすすめだ。ガス熱風で高温乾燥ができるため、ほぼすべてのダニを死滅できる。家庭用の布団乾燥機の使用が面倒な場合は、コインランドリーを利用しよう。
駆除した後は掃除機をかける
上記の方法で布団のダニを簡単駆除できても、死骸を取り除かなければ意味がない。ダニの死骸や糞をそのままにしておくと、寝ている間に吸い込んでしまいアレルギーを引き起こす可能性がある(※1)。ダニを死滅させたら、掃除機で死骸をすべて取り除くことを忘れず行ってほしい。
3. 駆除後の布団のダニを簡単に予防するコツ

布団のダニを簡単駆除するのも大切だが、普段からダニを生息させない環境を作ることも大切だ。
家の中をキレイに保つ
日頃から家の中をキレイな状態に保つことにより、ダニのエサとなるほこりを溜めないようにしよう。また、湿度が高いとダニが繁殖する要因となるため、掃除とあわせてこまめに換気して予防したい。
こまめに寝具を洗濯する
週に一度は、シーツや布団カバーを洗濯しよう。洗濯によって、布団に付いたフケや髪の毛を除去できる。つい忘れてしまいがちだが、定期的な洗濯を心がけたい。
布団クリーニングを利用する
布団クリーニングを専門店に依頼するのもおすすめだ。自分で布団のダニを簡単駆除するには限界があるが、クリーニングなら完全にダニを駆除できるためぜひ利用してほしい。
結論
布団のダニを簡単駆除する方法のポイントは、高温で死滅させることだ。また、ダニを繁殖させないように予防も心がける必要がある。ダニは小さく人の目では見えない。日頃から掃除や乾燥など、ダニが嫌う環境作りを徹底しよう。
(参考文献)
※1出典:愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」