- カビとり用洗剤の効果を高めるためにも、お風呂の蓋をしっかりと乾かす。
- 黒カビが目立つ部分にカビとり用洗剤を吹きかけラップで覆う。ラップが洗剤の乾燥と液だれを防いでくれるうえ、洗剤の使用が少量に抑えられる。
- カビとり用洗剤に記載された放置時間に沿ってしばらく置いたら、シャワーで洗剤をしっかりと洗い流す。まだ残っているようなら水気をしっかりとふきとって、手順1からもう一度試そう。
- お風呂の蓋全体を中性洗剤とスポンジでしっかりこすり洗いをする。酸性の含まれる洗剤が混ざると有毒なガスが発生するおそれがあるため、使わないように注意しよう。
- ゴム手袋を装着して、お風呂の蓋全体に重曹を振りかける。このとき多少濡れていても構わない。
- スポンジを使って汚れの目立つところを重曹とスポンジで研磨するようにこすり洗いする。
1. お風呂の蓋にカビが発生する原因とは?
お風呂の蓋のカビは、一度発生するととるのが大変な汚れだが、カビが発生する原因はどこにあるのだろうか。
お風呂の蓋のカビの原因
そもそもお風呂は、湿度や温度が高く、カビのエサとなる石鹸カスや皮脂が豊富なためカビが発生しやすい場所だ。よく手が触れるお風呂の蓋には皮脂が付きやすく、シャンプーや石鹸カスも流す際に飛び散って蓋に付着することが多い。元々存在していたカビが、換気扇・窓・扉からの風やホコリと一緒に舞い上がって付着してしまう場合もある。
また、お風呂の蓋は湯気やシャワーで濡れることが多い。乾かしている最中でも蓋同士が重なって水が溜まったり、床や壁に接している面が乾きにくかったりと湿った状態が続く。カビのエサである皮脂や石鹸カスが付着した状態で蓋の水分が完全に乾いていないと、カビの繁殖を助長させてしまうのだ。
2. お風呂の蓋のカビをラクにとる裏技
お風呂の蓋によく使われているシリコンゴムは柔らかい素材のため、一度カビが発生すると根を深く張ってしまう。そこで頑固になったお風呂の蓋のカビを比較的ラクにとる、黒カビ掃除の裏技を2つ紹介しよう。
カビとり用の洗剤を使う
カビとり用洗剤には次亜塩素酸塩などの塩素系の薬剤が含まれており、カビの細胞とカビの色素を分解することができるためカビを除去しやすくなる。台所や衣類用の塩素系漂白剤に比べると、お風呂用のカビとり用洗剤は次亜塩素酸塩の濃度が低いが、しっかり洗剤がとどまってくれるスプレータイプのものが多い。カビを根こそぎ除去するならカビとり用洗剤を使おう。
【掃除の手順】
カビとり用洗剤を使う際には必ず換気をし、洗剤が皮膚に付かないようにマスクやゴム手袋を装着してから行ってほしい。
重曹を使う
重曹も皮脂汚れや雑菌、カビなどの汚れに対して有効だ。粒状なので、カビの研磨効果も期待できる。カビとり用洗剤ほどの除去力はないので、根の深いカビにはカビとり用洗剤を使うことをおすすめする。
【掃除の手順】
3. お風呂の蓋のカビを予防するコツ
お風呂の蓋のカビをとった後は、カビが発生しないように予防することが大切だ。今後カビをラクにとることにもつながる3つのコツを解説しよう。
熱いお湯をかける
お風呂から上がる際に高温のシャワーをかけると、カビの予防につながる。通常の黒カビは、60℃のお湯で10分程度熱するとほぼ死滅する。さすがに10分もかけ続けることはできないが、ゆっくりかけるだけでも死滅するカビがあるので、お風呂の蓋のカビを今後ラクにとるための裏技として覚えておこう。
蓋に水気を残さない
湿気や水分が溜まっているとカビはすぐに繫殖してしまう。タオルやワイパーなどで水気をとり除いて、お風呂の蓋に水気を残さないようにしよう。蛇腹状の蓋は丸めずにS字にして立てかけると空気の通りがよくなり、乾燥させやすくなる。簡単にできる裏技なので、実践してみよう。
浴室乾燥機を使う
お風呂の換気を行って水気をとり除くことは大切だが、浴室に浴室乾燥機が付いているのであれば、換気機能より乾燥機能を使おう。浴室全体の湿度を換気機能より早く下げることができる。
結論
お風呂の蓋のカビが発生する原因や、ラクにとるための裏技を紹介した。お風呂は使用するたびに高温多湿になる場所なので、カビが一度発生すると除去するのは手間がかかる。簡単に実践できるカビを予防するコツも駆使して、気持ちのよいバスタイムを迎えよう。