目次
- ガラス製品が入る大きさの鍋を用意する
- 鍋底にふきんを敷いて洗ったガラス製品を入れる
- ガラス製品が浸るくらいの水を入れて強火にかける
- 沸騰したら弱火にして5分ほど煮沸する
- 火を止めたらトングや菜箸で取り出す
- 鍋に布製品を入れたら浸るくらいの水を入れる
- 火にかけて沸騰させる
- ときどき菜箸やトングで混ぜながら2~3分ほど煮沸する
- お湯が冷えるのを待って菜箸やトングで取り出す
- 風通しがよい日陰で陰干しする
- プラスチック製品の耐熱温度を確認する
- プラスチック製品が入る大きさの鍋を用意する
- 火をかけて沸騰したらプラスチック製品を入れる
- 5分ほど煮沸したら火を止めてトングや菜箸で取り出す
1. 熱湯消毒と煮沸消毒の違いとは?

熱湯消毒と煮沸消毒の違いはやり方と効果にある。80度以上のお湯を10秒以上かけるのが熱湯消毒で、お湯に入れて煮立たせるのが煮沸消毒だ。
煮沸消毒のほうが殺菌効果が高い
時間をかけて煮立たせる煮沸消毒は、熱湯消毒よりも殺菌効果が高い。沸騰したお湯は100度になるので、ノロウイルスなどのウイルスや多くの雑菌に効果がある。ただし、殺菌できない菌もあるので注意しよう。
ジャムの保存瓶や食器、哺乳瓶など、口に触れるものの殺菌には煮沸消毒がおすすめだ。一方でより手軽な熱湯消毒にも一定の効果が期待できる。熱湯消毒と煮沸消毒の違いをチェックして、上手に使い分けることが重要だ。
2. 煮沸消毒の正しいやり方

煮沸消毒の正しいやり方を材質別に紹介しよう。熱湯消毒と煮沸消毒の違いとあわせてチェックしてほしい。
素材別の煮沸消毒のやり方
【ガラス製品の場合】
ガラスは急激な温度変化に弱いため、水から火にかけることが重要だ。瓶や哺乳瓶などガラス製品を取り出すときは、破損ややけどに注意しよう。
【布製品の場合】
綿や麻は煮沸消毒ができるが、素材によっては傷む可能性がある。洗濯表示を確認しておくことが大事だ。汚れがひどい場合は、水1Lに対して大さじ1の重曹を入れるとよい。
【プラスチック製品の場合】
耐熱温度が100度以上であれば煮沸消毒が可能だ。また、電子レンジが使用できるプラスチック容器なら、少量の水を入れて加熱する方法がある。フタをして600Wで1分半加熱し、冷めたら中の水を捨てよう。
3. 煮沸消毒する際の注意点

熱湯消毒と煮沸消毒の違いに加えて、煮沸消毒するときの注意点もチェックしておこう。効果を下げないためにも、理解を深めておきたい。
煮沸消毒前に洗剤で洗う
ガラス製品や布製品、プラスチック製品は汚れたまま煮沸してはいけない。汚れが残った場合、雑菌が繁殖する原因になる。ガラス製品やプラスチック製品は食器用洗剤で洗い、布製品は洗濯洗剤を使って洗濯しておこう。
煮沸消毒後は乾燥させる
煮沸消毒後にぬれた状態が続くと、雑菌が繁殖しやすい状態になる。ガラス製品やプラスチック製品は逆さまに置き、清潔な場所でしっかりと乾燥させよう。布製品は風通しがよい場所で陰干しをする。どちらも完全に乾いたのを確認してから保管してほしい。
4. 煮沸消毒できないものを殺菌する方法

熱に弱い素材の場合、熱湯消毒と煮沸消毒では殺菌ができない。効果的な2つの除菌方法を紹介しよう。
アルコールスプレーをする
アルコールスプレーなら手軽に消毒ができる。洗ったあとしっかりと拭き取り、全体に吹きかけよう。キッチンペーパーに含ませて拭き取ってもOKだ。一方で全体に染み込ませる必要がある、布製品には向いていない。
漂白剤で洗う
熱に弱い材質なら塩素系漂白剤を使って消毒しよう。塩素系漂白剤を水に混ぜてつけ置きするだけでOKだ。ただし、布製品に使用すると色落ちのリスクがあり、中には使えない材質もある。詳しい分量や使い方、注意点をパッケージで確認しておこう。
結論
熱湯消毒と煮沸消毒のやり方や効果には違いがある。熱湯消毒のほうが手軽で、煮沸消毒のほうが効果が高い。違いをチェックして、除菌するものにあわせて熱湯消毒と煮沸消毒を使い分けよう。煮沸消毒の方法は素材によって異なるため、正しいやり方をチェックしておくことが重要だ。注意点や煮沸できないものの除菌方法も、あわせて覚えておくとよい。