目次
- セーターが入る大きさの洗面器に30℃くらいのぬるま湯を張り、1プッシュのリンスやトリートメントを入れてよくかき混ぜる。
- セーターを洗面器に入れて、トリートメント成分がしみ込むよう伸ばしながら形を整えやさしくもみ込む。
- そのまま30分ほどつけ置きし、軽く絞って大きいバスタオルでセーターを挟んで乾かす。
- 縮む前の大きさにやさしく伸ばしながら、型崩れを防ぐため平干しをする。
1. セーターが縮む原因とは?

セーターとは、糸状の繊維がループ状に編んであるニット素材で作られたトップスのことをいう。同じように、糸状の繊維から作られる織物とは違い、伸縮性があるのが特徴だ。なぜセーターは縮んでしまうのか、その原因を見ていこう。
主な原因は水
セーターの繊維は、水に濡れると膨張する。膨張したまま洗濯機の中でほかの洗濯物や洗濯槽に当たると、1本ずつ独立していた繊維が絡まってぎゅっとひとまとまりに固まってしまうことが縮みの原因だ。また、洗剤の洗浄成分により、繊維に元々含まれている油分を必要以上に取り除いてしまうことで、ごわつきや縮みの原因になるともいえる。
2. 縮んでしまったセーターを簡単に復活させる裏技

では、縮んでしまったセーターを簡単に復活させるにはどうすればいいのだろうか。答えはどの家庭にもあるものを使った方法だ。セーターの素材別に裏技を紹介しよう。
カシミヤ・ウールの場合
カシミヤやウールのデリケートな天然素材の縮んでしまったセーターは、固まってしまっている繊維をキレイにほどくことで簡単に復活できる。
【リンスやトリートメントを使う】
縮んでしまったカシミヤやウールのセーターを簡単に復活させるには、バスルームにあるリンスやトリートメントを使用する裏技を用いる。その際、リンスやトリートメントの成分に「ジメチコン」や「アモジメチコン」が含まれているか確認しよう。それらの成分は、繊維の表面を滑らかにする効果があるので、縮んでしまったセーターを簡単に復活させてくれる。手順を説明しよう。
リンスやトリートメントをしみ込ませるときに強くもんだり、すれたりするような扱いをすると繊維がより絡まってしまうため、丁寧に扱うように注意しよう。
綿・麻・レーヨン・アクリルの場合
綿や麻の植物性天然素材と、レーヨンやアクリルの合成素材の場合は、2つの方法がある。
【アイロンを使う】
まずはアイロンを使いながら伸ばしていく方法だ。縮んでしまったセーターをアイロン台に置き、一方をクリップなどで固定する。スチームアイロンの設定にして1センチほど浮かせ、軽く伸ばしながら当てていこう。このとき一気に伸ばそうとせず、縦と横に根気よくすこしずつ伸ばしていくのがポイントだ。とくにレーヨン・アクリル素材におすすめしたい。
【柔軟剤を使う】
次に、柔軟剤を使用する裏技を紹介しよう。リンスやトリートメントを使う方法と同じ要領で準備をしてほしい。すこしずつ引っ張りながら、伸ばすように扱うと縮んでしまったセーターが元のサイズに戻りやすくなる。この方法は、綿・麻素材に効果的だ。
混紡の場合
たとえばアクリル80%、ウール20%などの混紡の場合は、どの方法で対処したらいいのか迷ってしまうかもしれない。素材の占める割合が高い方の対処法を選びがちだが、こういうときはデリケートな素材に合わせた方法を優先させよう。この場合だと、動物性の天然素材であるウールに合わせたリンスやトリートメントを使用する方法で復活させるのがいいだろう。
3. セーターを縮ませない洗濯方法

ここまでは、縮んでしまったセーターを簡単に復活させる裏技を紹介してきたが、まずはセーターを縮ませないように扱うことが大切だ。セーターの洗濯方法と注意点を紹介する。
おしゃれ着用洗剤で手洗いする
セーターは、専用の洗剤を使って手洗いをしよう。縮んでしまったセーターは、繊維の絡まりで固まってしまうことが原因だ。その状態が起こらないよう、1枚ずつやさしく手洗いすることで縮みを防ぐことができる。また専用の洗剤は、風合いを損ねず仕上げてくれるためおすすめだ。
乾燥機にかけない
乾燥機は、高温の熱風で濡れた状態の衣類を短時間で乾かすため、熱に弱い素材のものは傷んで縮んでしまう。セーターのニット繊維は熱に弱いので、乾燥機にかけるのは避けよう。
結論
縮んでしまったセーターを簡単に復活させる裏技を紹介した。なぜ縮んでしまうかを理解すると、お手入れがしやすくなるだろう。まずは洗濯表示に従って、適正にお手入れすることが大切だが、もしものときのために、縮みを復活させる裏技を覚えておこう。お気に入りのセーターを適切にお手入れして長く愛用してほしい。