目次
1. ウォシュレットのノズル掃除が必要な理由

「ウォシュレット」はTOTOの登録商標であるが、本記事では便宜上、一般的な温水洗浄便座をウォシュレットとして解説させていただく。
ウォシュレットのノズルは、尿や便のほかに水垢やカビの汚れがつきやすい場所にある。そのため、掃除しないと嫌なにおいの発生や細菌感染など衛生上のリスクが高まるのだ。これらを避けるためには、定期的な掃除が必要である。では、どのくらいの頻度で掃除すれば、ウォシュレットのノズルを清潔に保てるのだろうか。
ノズル掃除の適切な頻度
ウォシュレットのノズルを掃除せずに放置していると、見た目が汚くなるのはもちろん、雑菌が増殖したりカビが生えたりして非常に不衛生だ。ノズル掃除は1~2週間に1回、少なくとも1ヶ月に1回のペースで行うようにしよう。汚れの蓄積やそれに起因する雑菌の増殖、カビの発生を防げるだろう。
2. ウォシュレットのノズルの正しい洗い方

ウォシュレットのノズル掃除をしたことがない方は、「ノズルの出し方がわからない」「掃除道具は何?」というところから始まるだろう。ここではまず、ノズルの出し方から解説し、正しい洗い方を見ていく。
ノズルの出し方
ノズルの出し方は、自動式・手動式の2種類だ。最近のトイレは、ボタン一押しでノズルが出てくる仕様になっている。「ノズルそうじ」などと表示されているため、自宅トイレの操作パネルを確認してみよう。ボタンがない場合は手動でノズルを引き出す。トイレットペーパーなどを添え、ノズルの先端の突起部分を手前に引くと出てくるだろう。
その際、強く引っ張ったり回転させたりすると故障の原因になる。手動での出し方に不安を感じる場合は、取扱説明書を読んでから作業しよう。
ノズルの正しい洗い方
ノズルの洗い方を、簡単な方法・丁寧な方法の2種類で紹介する。掃除頻度や汚れ度合によって使い分けてほしい。
【ノズルの簡単な掃除方法】
ウォシュレットのノズルを頻繁に掃除している、またはノズルの汚れがひどくない場合は、簡単な方法でキレイにできる。必要なものは、市販のトイレ用掃除シートだ。自動または手動でノズルを出せば、あとはトイレ掃除シートで拭き取るだけで完了。ウォシュレット使用後やトイレ掃除のタイミングで行うのもよいだろう。
【ノズルの丁寧な掃除方法】
ノズルの掃除頻度が低い、または簡単な掃除方法では汚れが落とせなかった場合は、丁寧な方法でノズル掃除をしよう。必要なものは、トイレ掃除用シート・トイレ用洗剤(中性洗剤)・柔らかい布または歯ブラシだ。
まずはノズルを出し、洗剤をかける。次に、樹脂製のノズルの場合は柔らかい布で、ステンレス製のノズルなら歯ブラシでやさしくこすろう。最後にトイレ掃除シートで拭き取れば完了だ。
ノズルの素材によって掃除道具が異なるため、掃除前に取扱説明書などでお手入れ方法を確認してほしい。不適切な道具を用いて掃除した場合、ノズルを傷つける危険があるので要注意だ。
3. ノズル掃除後に行いたいトイレの洗い方

ウォシュレットのついたトイレは、ついていないトイレよりも排泄物などの汚れが飛散しやすい。そのため、ウォシュレットのノズル掃除後は周辺も掃除し、トイレ全体をキレイにするのがおすすめだ。
ふたの掃除方法
トイレのふたは、尿の飛び散りやホコリによる汚れが多い場所である。トイレ掃除シートを使い、ふたの表面・裏面を拭いて掃除しよう。
便器のフチの掃除方法
便器のフチは水が行き渡りにくく、掃除しないと汚れが蓄積しやすい場所だ。トイレ用洗剤(中性洗剤)とブラシを使ってこすり洗いしよう。
床や壁の掃除方法
床や壁の掃除は、ウォシュレットのノズルや便器の掃除を終わらせて最後にするのがポイント。トイレ掃除シートを使い、全体を拭き掃除しよう。
結論
ウォシュレットのノズルは汚れやすい環境にあり、掃除を怠るとカビや雑菌の温床になる。こまめに掃除をすることに越したことはないが、簡単な方法でも清潔に保てるため、ノズルの正しい洗い方、また便器や便器周辺の洗い方をマスターしよう。