目次
1. カップ麺の残り汁の処理の仕方4選

最初に、カップ麺の残り汁について正しい処理の仕方を確認していこう。
キッチンペーパーなどの紙に吸わせる
カップラーメンの残り汁は、汁気を吸わせてしまえば燃えるゴミとして捨てることが可能だ。汁気が多いときは、フライパンなどに汁を移し、余計な水分を蒸発させる。吸水性の高いキッチンペーパーで吸わせるのもよいが、何枚も使うことになり手間がかかる。おすすめなのは新聞紙で、カップラーメンの残り汁に浸して吸わせ、ビニール袋に入れて口を縛ればOKだ。少し面倒でも、新聞紙を細かくちぎっておくと汁を吸いやすくなる。
片栗粉で固める
カップラーメンの残り汁を、片栗粉で固める捨て方もある。使い終わった牛乳パックにラーメンの汁を入れ、片栗粉を大さじ2ほど入れて箸などで混ぜるだけだ。片栗粉の量は残り汁の多さで変わるため、固まるまで入れながら調節しよう。
汁が冷めていると固まりにくいため、温かい状態で片栗粉を入れるのがポイントだ。冷めてしまったら加熱する必要はあるが、固まった後はそのまま可燃ごみとして捨てられる。片栗粉は食品なので、万が一口に入っても安全だ。
高吸水性ポリマーに吸わせる
高吸水性ポリマーは、災害用トイレやペットシーツなどでも使われている凝固剤だ。水分に少量の粉末を入れればすぐに固まり、ジェル状になってくれる。固まったらそのまま可燃ごみとして捨てられるため、カップラーメンの残り汁を固めるのにも便利だ。身近なドラッグストアでの購入は難しいものの、ネットショップで誰でも買うことができる。300mlの水分をわずか1gで吸収するポリマーもあるため、コストパフォーマンスは高い。一方、素材によっては吸水後に可燃ごみに出せないものや用途が制限されるものもあるため、使用方法は要チェックだ。
100均などで手に入る凝固剤を使う
高吸水性ポリマーのお手軽版があることをご存知だろうか。カップラーメンの汁を固めるのにおすすめなのは、100均でおなじみのDAISO(ダイソー)でも販売されている『残った麺スープ 固めてポン』。3袋入りで、1袋11gの粉末で180ccのスープを固められ、もちろんそのまま可燃ごみで処分可能だ。Amazonではお徳用の30袋入りも手に入る。
また、個包装ではないものの10g約16円で購入できる高吸水性樹脂パウダーもある。カップラーメンの残り汁の油分や塩分濃度で多少固まりにくい場合はあるが、凝固剤として使われている。災害時の簡易トイレ用に備えておいてもよいだろう。
2. カップ麺の残り汁の誤った処理の仕方

次に、カップ麺のよくある誤った残り汁の捨て方を確認していこう。
シンクの排水口に流すのはNG
シンクの排水口ならカップラーメンの具をキャッチできるため、汁の捨て方としては問題ないと考える方も多いかもしれない。職場でやりがちな方法だが、排水口に捨てるのはNGだ。カップ麺には多量の油や塩分が含まれており、時間の経過とともに冷えてくると、油は固まり粘度が高くなる。
1回で捨てる量が少なくても、何回も繰り返せば汚れも蓄積し、悪臭や排水管の詰まり、劣化を早める原因になるだろう。水やお湯で流せばリスクは多少低くなるものの、油分が分解されるわけではない。また、排水管内で固まらなかった場合でも、汚水が溜まる汚水桝で詰まる要因になってしまうのだ。
トイレに流すのもNG
捨て方を迷いやすいホテルなどでやりがちな方法かもしれないが、トイレにカップ麺の汁を捨てるのもNGだ。多量の水を流したとしても、シンクの排水口と同じく排水管内で詰まる原因に繋がってしまう。また、トイレで油詰まりが起こった場合、キッチンの排水口よりも便器脱着などで修理費用が高額になりやすい。カップ麺の残り汁の捨て方に迷っても、トイレに流すのはやめてほしい。
3. 排水管の詰まりを防ぐためにもカップ麺の残り汁は適切に処理を

一度排水管の詰まりが起きてしまえば、キッチンやトイレを一時的とはいえ使えなくなってしまう。修繕費用もかかってしまうため、カップ麺の残り汁といえど適切な処理をしておきたい。
これまでに何回も流してしまっていたという方は、パイプクリーナーのような専用洗剤で定期的に掃除することをおすすめする。ただし、キレイになったかどうかは確認できないため、不安なときはハウスクリーニングなどのプロに任せるのも一つの手だろう。
結論
カップ麺の残り汁の正しい処理の仕方を紹介した。カップラーメンの残り汁の捨て方を誤ると、大きな損害を被る可能性がある。たかが1杯、されど1杯と考えて、片栗粉や高吸水性ポリマーを使ってみながら自分のやりやすい処理の仕方を探してみよう。