目次
- 上の穴に湯止めカバーがあれば外す
- 下の穴にタオルを詰めてふさぐ
- 上の穴に洗剤を入れる
- 40~50度のお湯を上の穴からあふれない程度に注ぎ込む
- 2時間ほど放置する
- 下の穴に詰めたタオルを外す
- 水圧を強めにしたシャワーを下の穴に当てて排水管内の洗剤と汚れを洗い流す
- スポンジを使って湯止めカバーをこすり洗いする
- 給水口の5cm上くらいまで水をためる
- ためた水に洗剤を投入する
- 40~50度に設定して追い焚きをする
- 浴槽にフタをして2~3時間ほど放置する
- 5分ほど追い焚きをしたら排水をする
- 給水口の5cm上くらいまで水をためる
- 5分ほど追い焚きをしたら排水をする
- スポンジを使ってフィルターをこすり洗いする
1. 追い焚き配管が汚れる原因とは?

追い焚き配管が汚れる原因は、湯垢や皮脂汚れ、入浴剤だ。追い焚きはお湯を吸い込んで給湯器で温めて戻す仕組みなので、浮いた汚れが配管内に蓄積する。
放置すると、汚れを養分にして雑菌が繁殖するので定期的に掃除しよう。
追い焚き配管の適切な掃除頻度
追い焚き配管の掃除頻度は「1ヶ月に1回」を目安にするとよい。忙しいなどの理由で掃除が難しい場合でも、3ヶ月に1回は掃除してほしい。ほかにはお湯に異常があったときにも、追い焚き配管の掃除が必要になる。
お湯を沸かしたときに汚れが浮いていたり、濁っていたりするときは追い焚き配管が汚れているサインだ。入浴すると肌が痒い、浴室に虫が飛んでいるといったケースでも、同様のことがいえるだろう。
2. 追い焚き配管の正しい掃除方法

追い焚き配管は、自然循環タイプと強制循環タイプに分かれる。それぞれの特徴と、掃除の手順を紹介しよう。
自然循環タイプの場合
浴槽に穴が2つあるのは、自然循環型タイプの追い焚き配管だ。下の穴から冷たい水を取り込んで、上の穴から暖かいお湯を出す仕組みになっている。お湯がゆっくりと循環するため、排水管の内部に汚れが溜まりやすい。
【掃除する際の手順】
洗剤は「酸素系漂白剤」もしくは「過炭酸ナトリウム」を使用するのがおすすめだ。また、「自然循環型用(2つ穴用)の専用洗剤」を使用すれば、より簡単に掃除できるだろう。詳しい使い方はパッケージで確認してほしい。
強制循環タイプの場合
浴槽にフィルター付きの穴が1つ開いているのが、矯正循環型タイプの追い焚き配管だ。ポンプの力でお湯を送り、ボイラーで温めて戻す仕組みになっている。お湯の循環が早いため自然循環タイプより汚れにくいが、配管が長いため内部で雑菌が繁殖しやすい。
【掃除する際の手順】
「酸素系漂白剤」や「過炭酸ナトリウム」、「強制循環型用(1つ穴)の専用洗剤」を使用するとよい。酸素系漂白剤の分量は200~300gが目安だ。専用洗剤を使用するなら、正しい使い方をパッケージでチェックしておこう。
3. 自動配管洗浄機能があれば掃除は必要ない?

自動配管洗浄機能がある追い焚き配管の場合は、掃除の必要性を確認しておくことが大事だ。追い焚き配管を清潔に保つための基礎知識として解説する。
定期的な配管掃除が必要
自動配管洗浄機能とは、排水のたびにお湯を流す機能だ。内部の残り湯を洗い流すことで、清潔な状態を長く保てる。ただし、汚れを除去する機能ではないため、「6ヶ月に1回」は洗浄剤による掃除が必要だ。
4. 追い焚き配管掃除を業者に依頼するメリットは?

業者に依頼すれば、強力な洗剤や専門機器で追い焚き配管掃除をしてもらえる。自分では除去できない汚れや雑菌まで、徹底的に洗浄・除菌してもらえるのがメリットだ。よく追い焚き機能を使用するご家庭なら、プロによるクリーニングを検討してほしい。
業者に依頼した場合の費用相場
業者に追い焚き配管掃除を依頼する場合の相場は「25,000~30,000円」が目安だ。業者によって掃除の内容は異なるため、料金にも差がでる。選ぶ際は複数の業者から見積りをとるのがおすすめだ。
掃除の内容や料金を比較したうえで業者を選んでほしい。オプションメニューや浴室掃除とのセットメニューを用意している業者もあるので、あわせてチェックしておこう。
結論
追い焚き配管は、1ヶ月に1回の頻度で掃除すれば清潔に保てる。自然循環タイプと強制循環タイプに分けて掃除方法を紹介したので、ぜひ実践してほしい。自動配管洗浄機能がついている場合でも、定期的に洗剤を使って洗浄することが大事だ。業者に依頼すれば自分では落とせない汚れや雑菌も除去できるので、徹底的に掃除したい方はぜひ検討してほしい。