1. リスクその①:食中毒のリスクが上がる
カレーに多い「ウエルシュ菌」などの細菌は、-10℃以下の環境では活動を停止します。
しかし、冷凍しても死滅するわけではないため、解凍により-10℃以上の環境になれば活動を再開してしまうのです。
再冷凍すれば再び細菌の活動は停止できますが...1回目の冷凍時よりも細菌量が増えている可能性も十分にあります。
とくにウエルシュ菌の場合、100℃以上で加熱しても死滅しない耐熱性芽胞を作るため、注意が必要です。(※1)
【参考文献】
※1:内閣府食品安全委員会「冷蔵庫に入れれば大丈夫?~食品の保存を理解する~」
https://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/e-mailmagazine_h2701_r4.html
2. リスクその②:味や食感などが悪くなる
自宅で行う冷凍保存では「緩慢冷凍」になりがちです。
食品・食材がゆっくりと凍る「緩慢冷凍」は、食品の組織を壊してしまうため、水分が出てしまい味や食感などが悪くなってしまいます。
冷凍を繰り返すとさらに組織は壊れてしまい、味がぼやけて美味しくなくなる可能性があります。
3. カレーを保存するテクニック
・ジッパーつきの食品保存用袋を使う
カレーを1食分ずつジッパーつきの食品保存用袋に入れ、冷凍します。
薄く広げて凍らせると、品質を保ちやすくなりますよ。
この方法であれば、必要な分だけ解凍できるので無駄がありません。
・製氷皿や卵のパックを利用
こちらも量が一目で分かり、簡単に冷凍保存することができます。
使う際には必要な分だけを解凍しましょう。
結論
カレーを含む多くの食品や料理を解凍したものを再度冷凍することは控えましょう。
一度解凍したら「食べきること」を頭の隅に入れておいてくださいね。
一度解凍したら「食べきること」を頭の隅に入れておいてくださいね。