1. 消費期限切れの食品を食べるリスク
消費期限は『安全』に食べられる最後の日を示しています。
適切な方法で保存していた場合、消費期限を1~2日過ぎた程度であれば食べても問題が起きないケースもあります。
しかし、自己判断で食べて体に不調が起きたとしても、誰も責任は取ってくれません。
適切に保存された食品であっても、消費期限を1~2日過ぎたものは基本的に避けるべきです。
2. 消費期限切れ食品の危険度
消費期限か賞味期限のどちらが表示されているかは、食品によって異なります。
賞味期限の場合は少しオーバーしても食べられることが多いものの、消費期限切れの場合は傷んでいる可能性が高く、食中毒のリスクがあります。(※1、2、3)
そのため、基本的には食べないほうがいいでしょう。
とくに以下の食品は注意が必要です。
・パン
開封後は消費期限に関わらず、カビや異臭が生じやすくなります。
・肉類
消費期限を過ぎた生肉は、サルモネラ属菌やカンピロバクターなどのバクテリアが増殖しやすくなります。(※3)
・豆腐
セレウス菌などの熱に強い菌が増殖する可能性があり、消費期限を過ぎた豆腐は特に危険です。(※3)
・もやし
消費期限のないもやしですが、通常3日が保存の目安です。
酸っぱいにおいやぬめりがあれば廃棄しましょう。
・おにぎり
とくに中の具に生ものを含む場合は、消費期限を過ぎると食中毒のリスクが高まります。
(参考文献)
※1出典:農林水産省・厚生労働省「食品の期限表示について」
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/dl/s0327-12g_0004.pdf
※2出典:NPO法人日本もったいない食品センター「賞味期限と消費期限」
https://www.mottainai-shokuhin-center.org/column/
※3出典:内閣府大臣官房政府広報室「食中毒予防の原則と6つのポイント」
https://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/index.html
3. 賞味期限と消費期限の違いって?
賞味期限は食品の品質が保証される期間であり、この期間を過ぎても食べられないわけではありませんが、品質は低下する可能性があります。
一方、消費期限は食品の安全を保証する期間です。
消費期限を過ぎた食品は安全性が確保できないため、食べるのは控えましょう。
結論
結論として、消費期限が切れた食品は基本的に食べるべきではなく、生の肉や乳製品、すぐに傷む食品にはとくに注意が必要です。
食品ロスを減らすためにも、消費期限切れになる前に食べきれない場合は、早めに冷凍保存するなどして工夫してみましょう。
食品ロスを減らすためにも、消費期限切れになる前に食べきれない場合は、早めに冷凍保存するなどして工夫してみましょう。