1. カレーの常温保存は危険!?
カレーは「一晩寝かせると美味しい」とよくいわれますが、常温で長時間放置すると、菌が増殖しやすくなります。
特に夏場は注意が必要です。
【ウェルシュ菌が繁殖しやすい】
カレーを常温で保存すると、ウェルシュ菌が繁殖する恐れがあります。
この菌は自然界に広く存在し、腸内に入ると食中毒を引き起こします。
特にカレーのような粘度の高い食品では繁殖しやすいため、放置すると危険です。
さらに、ウェルシュ菌の芽胞は熱に強く、温め直しても完全には死滅しません。
菌を増やさないためにも、適切な保存を心がけましょう。
【鍋ごとの保存もNG?】
鍋ごと保存すると冷めにくく、菌が繁殖しやすくなります。
小分けにして冷蔵庫で保存するのが理想的です。
2. カレーの保存方法:冷蔵の場合
■カレーは素早く冷ます
カレーをすばやく冷ますことで、菌の繁殖を抑えられます。
鍋ごとではなく、小分けにして粗熱を取るようにしましょう。
目安として、2~3時間以内に冷ますのが理想です。
■冷却時や温め直しの際に、適度に混ぜる
ウェルシュ菌は酸素がない環境を好むため、温め直しや冷却時に混ぜることで菌の増殖を抑える効果があります。
■中心部までしっかり再加熱する
カレーは焦げやすく、加熱が不十分になりがちです。
ウェルシュ菌を完全に死滅させるのは難しいですが、ほかの菌を減らすためにもしっかり加熱しましょう。
■カレーの冷蔵保存期間は?
冷蔵保存の目安は1日程度です。
ウェルシュ菌が増殖しても味や見た目では判断できないため、保存期間には注意しましょう。
3. カレーの保存方法:冷凍の場合
■カレーの冷凍保存方法
長期保存する場合は、冷凍が最適です。
ただし、にんじんやじゃがいもは冷凍すると食感が悪くなるため、取り除くか、潰してペースト状にするとよいでしょう。
1回分ずつ小分けにして冷凍すると便利です。
■冷凍したカレーの解凍方法
焦がさずに解凍するには、電子レンジで半解凍してから鍋で加熱するのがおすすめです。
また、湯煎対応の保存袋を使えば、そのまま湯煎で解凍できます。
■冷凍カレーの保存期間
冷凍したカレーの保存期間は約1ヶ月が目安です。
ただし、カレーの表面が白くなったり、酸っぱいにおいがした場合は、たとえ保存期間内でも食べないでください。
結論
知らずにNGな保存方法をしていた方も多いのではないでしょうか。カレーを常温保存すると、ウェルシュ菌が繁殖しやすく食中毒のリスクが高まります。
正しい保存方法を実践して、安全に美味しいカレーを楽しみましょう!
正しい保存方法を実践して、安全に美味しいカレーを楽しみましょう!