『豚こま肉』焼くと硬くなる…（涙）⇒実は”たったひと手間”で柔らかくて美味しくなる【驚きの方法】とは

豚こま肉を柔らかくするための基本的な方法は、「叩く」と「片栗粉をまぶす」の2つです。
どちらか一方でも効果はありますが、両方を組み合わせると、さらに柔らかくなります。

①叩く方法
加熱前に叩くと、筋繊維がほぐれ、柔らかくなります。
ビニール袋に入れ、包丁の背や棒で軽く叩くと効果的です。この方法で、肉の火の通りも均一になります。

②片栗粉をまぶす方法
加熱時に肉汁が蒸発してしまうと、豚こま肉は硬くなりやすいです。
片栗粉をまぶすと、肉汁が閉じ込められ、しっとりと仕上がります。
さらに、タレがよく絡み、味がよりなじみやすくなります。

豚こま肉は、漬け込むことでさらに柔らかくなります。漬け込むことで、筋繊維がほぐれたり、肉汁が保持されたりします。以下の方法を試してみましょう。

◾️食材に漬け込む
玉ねぎ、生姜、キウイ、パイナップル、舞茸などの酵素を含む食材に漬け込むと、たんぱく質が分解され、豚こま肉が柔らかくなります。すりおろすか細かく刻むと、より効果が高まります。

◾️液体で漬け込む
酒類（料理酒、日本酒、赤ワイン）や炭酸飲料（炭酸水、コーラ、ビール）を使って漬けると、豚こま肉のたんぱく質が分解され、硬くなりにくくなります。漬ける時間は、酒類で30分から半日程度、炭酸飲料は10分ほどで効果があります。

◾️重曹水や酢を使った方法
重曹水に漬けると、豚こま肉が柔らかくなります。30分程度の漬け込みで、筋繊維をほぐす効果が期待できます。また、酢を使ったマヨネーズやドレッシングにも、柔らかくする効果があります。漬け込み後は、加熱する前に味付けに注意が必要です。

豚こま肉を柔らかくするには、調理方法も工夫が必要です。
焼き加減や火加減に気をつけましょう。

◾️じっくり低温で加熱
急激な温度変化を避けるために、低温でじっくり加熱すると効果的です。
豚肉は中心部が63℃で30分以上加熱すると柔らかくなります（厚生労働省推奨（※2））。
この方法は、パサつきを防ぎ、肉の食感を柔らかく保つために有効です。

◾️塩コショウは最後に加える
塩を早く加えると肉汁が流れ出し、硬くなるため、仕上げに加えるのがベストです。
火を止める直前か、止めた後に塩コショウを加えましょう。

豚こま肉を柔らかくするためには、叩いたり片栗粉でコーティングしたり、漬け込むなどさまざまな方法があります。
また、火加減や味付けのタイミングにも注意しましょう。これらのコツを試せば、豚こま肉をもっと美味しく、柔らかく仕上げられます。

【参考文献】
※1: 国立研究開発法人 国立がん研究センター 東病院　調理のポイント 食材をやわらかくする工夫
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/CHEER/point/020/index.html　

※2: 厚生労働省　食肉販売店等掲示用20150615　
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/hannbaitenn.pdf