1. 米のとぎ汁のおすすめリサイクルその①:台所編
■食器洗い
米のとぎ汁に含まれる脂質やでんぷん質には、食器の油汚れや食品の残りを落としやすくする働きがあります。
そのため、昔から食器洗いに活用されてきました。
【活用方法】
①米を洗う際、最初のすすぎ水はそのまま流し、2回目以降のとぎ汁を洗い桶にためます。
②食事後の食器をこのとぎ汁にしばらく浸けておくと、汚れが浮き上がりやすくなります。
③その後、水道水でしっかりすすぎ、汚れが気になる場合は少量の洗剤を使って仕上げ洗いをします。
この方法なら、米のとぎ汁を衛生的に活用でき、長時間放置せずに済みます。
炊飯と食器洗いの流れの中で自然に取り入れられるため、無駄なく使えるのも利点です。
■野菜のアク抜き
米のとぎ汁にはカルシウムをはじめとする成分が含まれており、野菜のえぐみと結びついてアクを抜く効果があります。
また、でんぷん質がアクを包み込み、野菜に戻るのを防ぐ働きも!
そのため、アクの出やすい野菜の下ゆでに役立ちます。
さらに、米のとぎ汁に含まれるアミノ酸や脂質が野菜のうまみを引き出し、味をしみ込みやすくすると言われています。 大根や里芋の下ゆでに使うと効果的ですよ。
2. 米のとぎ汁のおすすめリサイクル②:生活編
■陶器の下処理
土鍋や湯のみなど、素焼きの陶器は細かい穴が空いており、汚れやにおいが染み込みやすくなっています。
とぎ汁に含まれるでんぷん質を利用した『目止め』を行うことで、汚れを防ぎ、ひび割れもしにくくなります。
とくに土鍋は目止めをしてから使うのがおすすめです。
■掃除
とぎ汁に含まれる脂質には、軽い汚れを落とす働きや、ワックスのような効果があるとされています。
ただし、濃すぎると汚れが残りやすく、水分が多いと傷みの原因になるため、薄めたとぎ汁を布に浸し、固くしぼって使いましょう。
■洗顔・洗髪
昔から、とぎ汁は肌や髪にもよいとされています。
洗顔の際は、まずクレンジングで化粧を落とし、ぬるま湯で薄めたとぎ汁でやさしく洗いましょう。
刺激を感じることもあるため、こすらず、すすぎも丁寧に行い、使う前には必ずパッチテストを行い、肌に合わない場合は使用を控えてください。
結論
毎日のように出る米のとぎ汁には、意外にも多くの活用法があります。
環境への意識が高まる今こそ、米のとぎ汁を無駄にせず、暮らしに役立ててみてはいかがでしょうか。
環境への意識が高まる今こそ、米のとぎ汁を無駄にせず、暮らしに役立ててみてはいかがでしょうか。