1. 停電時、冷蔵庫内の食材はどのくらい持つ?
冷蔵庫は密閉性が高いため、停電後すぐに庫内の温度が上がるわけではありません。
では、具体的にどのくらい保てるのでしょうか?
▶︎冷蔵庫内は2〜3時間なら冷気を保てる
家電メーカー「Panasonic」によると、停電しても冷蔵庫内の冷気は2〜3時間ほど持続するとされています。
ただし、この目安は扉を開けない場合に限ります。
停電直後に慌ててクーラーボックスに食材を移そうとすると、冷気が一気に逃げ、保冷時間が短くなるため、注意が必要です。
▶︎冷凍庫はさらに長時間保冷可能
冷凍庫は冷蔵庫よりも密閉性が高く、数時間程度なら冷気をキープできます。
保冷剤や凍った食品が多く入っている場合は、さらに長持ちします。
こちらも扉を開閉せず、できるだけそのままの状態を維持することが大切です。
2. 長時間の停電では食材をどうすべき?
停電が3時間以上続くと、冷蔵庫内の食品の安全性が心配になります。
特に、肉や魚など傷みやすい食品は慎重に扱う必要があるので注意してください。
▶︎肉や魚は早めに調理するか処分
ハムやウインナーを含む肉類・魚類は、常温保存が難しく、長時間の停電では腐敗しやすくなります。
調理できる環境であれば、早めに火を通して食べるのがベストです。
調理が難しい場合は、残念ですが、処分する判断も必要になります。
▶︎ 野菜は環境に応じて保管場所を工夫
野菜は比較的日持ちするため、冬場は屋外の寒い場所に、夏場は風通しの良い日陰に置いておくと長持ちします。
冷蔵庫が使えない場合でも、環境に応じた保管方法を工夫することが大切です。
▶︎ 水漏れ対策を忘れずに
停電が長引くと、冷凍庫の霜が溶け、床に水が漏れ出す可能性があります。
復旧するまで対応が難しいため、事前にタオルや雑巾を敷いておくと被害を抑えられますよ。
3. 停電後の冷蔵庫、再起動のポイント
停電から復旧したら、冷蔵庫を正しく再起動させることも重要です。
誤った方法で再稼働させると、故障や漏電の原因になることがあるのでしっかり確認しましょう。
▶︎ 停電中はコンセントを抜く
停電すると、冷蔵庫の水漏れによる漏電リスクが生じるため、長時間の停電が予想される場合はコンセントを抜いておきましょう。
▶︎ 一部機能がリセットされる可能性がある
製氷機能や温度設定など、冷蔵庫の一部の機能は停電後にリセットされることがあります。
復旧後は取扱説明書を確認し、必要に応じて再設定を行いましょう。
4. 停電に備えた冷蔵庫の事前対策
停電はいつ発生するかわかりません。そのため、普段からできる対策を講じておくと安心ですよ。
▶︎ 冷蔵庫内は詰め込みすぎない
冷蔵庫は物を詰めすぎると冷気の循環が悪くなり、冷却効率が低下します。日頃から適度な余裕を持って収納し、停電時の保冷力を維持できるようにしましょう。
▶︎ 冷凍庫はできるだけ満杯にする
冷蔵庫とは対照的に、冷凍庫は中身を詰めておくことで保冷効果が高まります。
凍った食品同士が触れ合うことで、保冷効果が高まり、停電時にも冷気を長く保つことができます。
冷凍食品が少ないときは、保冷剤や凍らせたペットボトルを活用すると効果的です。
▶︎ 家庭用蓄電池を活用する
停電時の備えとして、家庭用蓄電池を用意するのも一つの方法です。
スマホのモバイルバッテリーと同じ仕組みで電気を蓄え、停電時に使用できます。
冷蔵庫など消費電力の大きい家電に使う場合は、容量の多い据え置き型を選びましょう。
結論
停電が発生すると、冷蔵庫の食材管理が大きな課題になります。食材を守るためには、停電中に冷蔵庫の扉を開けないことが基本です。
さらに、普段から冷蔵庫の収納を工夫し、蓄電池などの備えを整えておくと、万が一の際も慌てずに対応できますよ。災害時に備えて、日頃からできる対策を意識しておきましょう!
さらに、普段から冷蔵庫の収納を工夫し、蓄電池などの備えを整えておくと、万が一の際も慌てずに対応できますよ。災害時に備えて、日頃からできる対策を意識しておきましょう!