1. 黄砂って何?いつ頃やってくるの?
■砂漠から風に乗ってくる細かい砂
黄砂は、中国内陸部の砂漠地帯から風に乗って飛来する細かい砂ぼこりのことです。
強風に巻き上げられた砂が上空の風に運ばれ、日本にまで届くことがあります。
粒子が非常に細かいため、大量に飛んでくると空がかすんで視界が悪くなることもあります。
■飛来が多いのは春先
黄砂は一年を通して観測されていますが、特に3月から5月にかけて飛来量が多くなります。
中でも4月ごろがピークとされています。ニュースなどで耳にする機会が増えるのもこの時期です。
ただ、まれに秋にも観測されることがあり、2019年には、10月に黄砂が確認されて話題になりました。
■気になる方は気象庁の情報をチェック
その日の黄砂の量を知りたい場合は、気象庁のホームページで確認できます。
お住まいの地域の状況を知っておけば、事前に対策が立てやすくなりますよ。
2. 黄砂が多いときに気をつけたいこと
■吸い込むことで体に入ってしまう
黄砂は、花粉の10分の1ほどの大きさしかないものもあり、呼吸とともに体に取り込まれやすいのが特徴です。
そのため、飛来が多い日には吸い込まないよう注意が必要です。
■健康への影響も懸念される
中国から飛来する際に、黄砂にはPM2.5などの大気汚染物質が付着していることもあります。
これらを吸い込むことで、アレルギーや皮膚のトラブルを引き起こす原因になることもあるため、注意が必要です。
■対策は早めに、しっかりと
黄砂は非常に細かいため、一般的なマスクでは完全に防ぐことは難しいとされています。
とはいえ、完全には防げなくても、対策しないよりはずっと良いので、外出時はマスクの着用を心がけましょう。
飛散が多い日は、なるべく外出を控えましょう。しかし、洗濯物を外に干すと黄砂が付着する可能性があります。
気象庁の黄砂予報をこまめにチェックする習慣をつけると安心です。
3. 洗濯物にも注意!部屋干しの工夫とは
■洗濯物への付着も心配
外出を控えていても、洗濯物を外に干していると、黄砂が付いてしまう可能性があります。
取り込んだ際にそのまま室内に持ち込んでしまうこともあるため、注意が必要です。
■黄砂の時期は部屋干しを活用しよう
黄砂が多くなる日は、洗濯物は室内干しに切り替えましょう。
部屋干しで気になるのは生乾きのにおいですが、部屋干し用の洗剤や抗菌タイプの柔軟剤を使うことで、においの発生を抑えることができます。
また、除湿機や浴室乾燥機、エアコンの除湿機能を活用するのも効果的です。
さらに、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、乾きも早くなります。
■空気清浄機の併用もおすすめ
黄砂の粒子はとても細かいため、窓を閉めていてもわずかなすき間から入ってくることがあります。
空気清浄機を使えば、室内の空気を清潔に保ちやすくなり、アレルギー予防にもつながります。
■洗濯物に黄砂がついてしまったら?
気をつけていても、うっかり黄砂が付着してしまうことはあります。
そんなときは、軽くはたいて落とすだけでも違いますが、気になるようなら洗い直すのが安心です。
(参考)
※ 気象庁|黄砂情報
https://www.data.jma.go.jp/env/kosa/fcst/
結論
黄砂は一年中飛来していますが、特に多くなるのは春先の3〜5月です。
しっかりと対策を行い、少しでも快適に過ごせるよう心がけましょう。
しっかりと対策を行い、少しでも快適に過ごせるよう心がけましょう。