1. にんじんは買った袋のまま保存していいの?
にんじんは透明なビニール袋に入って売られることが多いですが、そのまま保存するのは避けたほうがよいでしょう。
野菜は呼吸しているため、袋の中に水滴が発生しやすく、それが原因で傷みやすくなります。
かといって袋から出してそのまま置いておくと、今度は乾燥してしなびてしまい、料理に使いにくくなります。
そのため、購入後はできるだけ早く袋から出し、表面に水分がついていればやさしく拭き取りましょう。
そのうえで、乾燥を防げるように新聞紙やキッチンペーパーなどで包んで保存するのが理想的です。
保存するときは、「土の中の環境」に近づけることがポイントです。
にんじんは本来、土の中で縦に育つため、保存するときもできるだけ立てておきましょう。
横に寝かせておくと、上へ伸びようと無駄なエネルギーを使ってしまい、しおれやすくなってしまいます。
保存に適した温度は0〜5度とされており、季節や冷蔵庫の温度設定によって管理することが大切です。
適切な保存方法を心がければ、にんじんをより長くおいしく使うことができます。
2. 袋より長持ち!にんじんの正しい保存方法
それでは、乾燥を防ぎつつ、にんじんを長持ちさせる保存方法をご紹介します。
■キッチンペーパーで包んで保存
袋から取り出したにんじんを、1本ずつキッチンペーパーで包みます。
キッチンペーパーがなければ、新聞紙でも大丈夫です。
このひと手間が乾燥を防いでくれます。3~4日たってペーパーが湿ってきたら、新しいものに替えましょう。
涼しく風通しのよい冷暗所で、かごなどに立てかけて保存するのがおすすめです。
上下の向きは気にしなくても大丈夫です。
冬なら常温でも1週間ほどもちますが、夏場はポリ袋に入れてから冷蔵庫に入れると、3週間から1か月ほど保存できます。
■冷蔵庫で立てて保存
冷蔵庫で保存する場合は、キッチンペーパーや新聞紙で包んだにんじんを2~3本ずつポリ袋に入れ、野菜室で立てて保存しましょう。
ポリ袋の口は軽く閉じて、にんじんが呼吸しやすいようにしておきます。
飲み終わった牛乳パックを使えば、にんじんを立てて保存できて手軽で便利です。
■土付きにんじんは土を落とさず保存
市場に出回っているにんじんは、土を落とした状態のものが多いですが、まれに土付きのものに出会うこともあります。
もし手に入った場合は、洗わず土をつけたままキッチンペーパーや新聞紙で包み、気温が高ければポリ袋に入れて保存してください。
そのままの状態のほうが長く新鮮さを保つことができますよ。
3. カットして冷凍保存もおすすめ
にんじんは冷凍保存も可能ですが、まるごと冷凍するのは避けましょう。
にんじんは繊維が多いため、そのまま冷凍すると、食感や味が落ちてしまいます。
冷凍するときは、切り方に合わせた下処理がポイントです。
千切り、短冊切り、いちょう切り、みじん切りなど薄く小さめにカットしたものは、なるべく平らにしてポリ袋へ入れ、そのまま冷凍します。
こうしておけば、必要な分だけ取り出して使えるのでとても便利!
乱切りや輪切りのように大きめにカットした場合は、電子レンジで加熱するか、少し固めにゆでてから冷凍するといいでしょう。
解凍後も食感がほとんど損なわれず、調理しやすくなりますよ。
結論
にんじんは保存方法を工夫すると、長くおいしく使うことができます。
買ってきたら袋から出して、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。
買ってきたら袋から出して、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。