1. お米を袋のまま保存するのはNG
皆さんはお米を買ってきた袋のまま保存していませんか?
実は、袋のままでは保存環境としてはあまりよくないんです。
お米を長く美味しく保つには、温度と湿度の管理が欠かせないのです。
■袋には目に見えない穴がある
市販の米袋には小さな穴が空いており、封が開いていない状態でも外気に触れてしまっています。
そのため、湿気の多い場所に置くと、中のお米は徐々に劣化してしまいます。
■雨の日にも注意
買って帰る途中で雨に濡れてしまうと、米袋が湿ってお米が傷む原因になります。
未開封でも、濡れた状態で放置すれば品質は落ちてしまいます。
■虫対策にも効果的
さらに、米袋は虫が侵入する可能性もあります。
虫は袋を破って入り込むことがあるため、防虫の面でも密閉容器への保存が重要です。
■米びつの材質にも注目
米びつには、昔ながらの桐製、軽くて扱いやすいプラスチック製、見た目もおしゃれなガラス製やホーロー製などがあります。
それぞれに特徴がありますが、選ぶときは密閉性と手入れのしやすさを重視するといいでしょう。
2. 米びつを置くのに適した環境と避けるべき場所
お米にとって高温多湿は大敵です。
湿気や熱によってお米の鮮度が落ちるだけでなく、虫がわきやすくなってしまいます。
■避けたい場所
シンク下やコンロ下、冷蔵庫の横など、湿気や熱がこもりやすい場所にはできるだけ置かないようにしましょう。
とくに夏場は要注意です。
■密閉できる容器ならOK
ただし、しっかりと密閉できる容器を使えば、湿気の多い場所でもある程度の保存は可能です。
スペースに限りがある場合は、密閉性の高い米びつを選びましょう。
■におい移りにも注意
湿気だけでなく、においの強いもののそばに置くのも避けたいところです。
お米はにおいを吸いやすいため、保存する場所はなるべく無臭に近い場所が理想的です。
■野菜室は意外とおすすめ
湿度と温度が安定している野菜室は、米の保存場所として適しています。
強いにおいの食材を避ければ、鮮度を保つには理想的な場所です。
ただし、長時間冷蔵庫を開けたままにすると結露が発生し、米びつの中にカビが生えるおそれがあります。
また、野菜室は乾燥しやすいため、保存は2週間から1か月以内にしておくと安心です。
3. 米びつを使うときの注意点とひと工夫
米びつでお米を保存するときは、定期的な掃除も欠かせません。
米ぬかが残ったままだと、新しいお米の劣化が早まることがあります。
■掃除のタイミング
米が減ったら継ぎ足すという使い方だと、つい掃除を忘れてしまいがちです。
米びつが空になったタイミングで掃除をするなど、決まったサイクルを作っておくと安心です。
■ワンプッシュ型は要注意
ワンプッシュで米が出るタイプは便利ですが、排出口に米ぬかがたまりやすく、虫がつきやすい傾向があります。
定期的な掃除を忘れずに行いましょう。
■ペットボトルを代用しても
掃除が面倒な場合は、ペットボトルでの保存もひとつの方法です。
水のペットボトルを使えばにおい移りの心配も少なく、汚れたら気軽に交換できます。
■長期保存にはカイロを活用
たくさんのお米を保存する必要があるときは、無酸素状態にして鮮度を保つ方法もあります。
やり方は簡単で、密閉容器にお米と一緒に未使用の使い捨てカイロを入れるだけです。
カイロが酸素を吸収してくれるので、虫もわきにくくなります。
おおよそ30kgの米に対してカイロ1個で、半年ほど保存が可能です。
結論
お米は袋のままではなく、米びつに入れて保存することで、鮮度をしっかり保つことができます。
米びつを使って掃除の手間を省きつつ、お米の美味しさを守る工夫を取り入れてみましょう。
米びつを使って掃除の手間を省きつつ、お米の美味しさを守る工夫を取り入れてみましょう。