1. たけのこの基本のアク抜き方法(米ぬか使用)
たけのこは収穫直後からどんどんアクが強くなっていくため、できるだけ早くアク抜きを行うのがポイントです。
ここでは、定番の米ぬかを使ったアク抜きの方法を見ていきましょう。
■手順①:下ごしらえをする
たけのこは皮付きのまま茹でるのが基本です。
まずは表面を洗い、2~3枚ほど皮をむき、根元の硬い部分があれば切り落としましょう。
次に、穂先を斜めに5~6cmほど切り落とし、縦に切り込みを入れます。
中のやわらかい部分を傷つけないよう、慎重に切れ目を入れるのがポイントです。
■手順②:米ぬかと一緒に茹でる
鍋にたけのこがしっかり浸かるくらいの水を入れ、米ぬかと鷹の爪を加えます。
米ぬかはたけのこ1本に対して1カップほどです。
鷹の爪にはアクを和らげるとされる成分が含まれており、香りづけの役割もあります。
沸騰したら弱火にして、1時間ほどコトコトと煮ましょう。
■手順③:冷ましてから皮をむく
竹串がすっと通れば茹で上がりのサインです。
火を止め、そのまま鍋の中で自然に冷ましましょう。
完全に冷めたら水で洗い、ぬかを落として皮をむきます。
根元と穂先を持ってひねるようにすると、スルリと皮がむけて簡単です。
2. 米ぬかがないときのアク抜き方法
米ぬかが手に入らない場合でも、他の方法でアク抜きが可能です。
■重曹を使う方法
重曹を使えば、米ぬかの代わりとして使えます。水1ℓに対して重曹小さじ1を加えて茹でましょう。
ただし、入れすぎると重曹の風味がたけのこに移ってしまうので、量は守るようにしてください。
■米の研ぎ汁を使う方法
お米の研ぎ汁にもアク抜きの効果があります。
1回目と2回目の研ぎ汁を使い、たけのこを茹でるだけでOKです。
もし研ぎ汁がない場合は、米をひと握り加えて茹でても、同様のアク抜き効果が期待できます。
3. 細いたけのこの下処理方法
淡竹(はちく)と呼ばれる細めのたけのこは、一般的な太いたけのことは扱いが少し異なります。
■皮を剥いてから茹でる
淡竹はアクが少ないため、米ぬかは基本的に使いません。
よく洗ってから縦に軽く切れ目を入れ、皮をむきましょう。
そのまま水から茹でて、1時間ほど火にかけます。
新鮮なものであれば、米ぬかを使わなくても問題ありませんが、時間が経ったものは米ぬかを加えて茹でるとより安心です。
4. 水煮たけのこの扱い方
生のたけのこが出回るのは春の限られた時期だけです。
その他の季節に便利なのが、水煮のたけのこです。
水煮のたけのこは、軽く水で洗うだけでそのまま使うことができます。
表面に見える白い粉のようなものは「チロシン」と呼ばれるアミノ酸の一種で体に害はないので、無理に洗い流さなくても大丈夫です。
結論
たけのこはアクが強いため、下処理が必要な食材です。
たけのこの種類や状態に応じて、最適な方法でおいしく調理してみましょう。
たけのこの種類や状態に応じて、最適な方法でおいしく調理してみましょう。