1. 腹痛や便秘、ガスの発生も?するめが引き起こす胃腸トラブル
◾️イカは消化に時間がかかる
するめの原料であるイカは、消化が悪いことで知られています。
胃腸に長くとどまることで、胃酸の分泌が過剰になり、腹痛や胃もたれを引き起こすことがあります。
特に胃腸が弱い方は注意が必要です。
◾️食べ過ぎると膨張し胃が重たくなる
するめは胃の中で水分を吸収して膨張する性質があり、大量に食べると胃の容量を超えてしまい、吐き気や胃もたれを引き起こすことがあります。
また、消化不良によってガスが発生しやすくなるため、おならが出やすくなる場合もあります。
◾️便秘や下痢の原因にも
消化されにくいするめは腸内に長時間とどまり、便秘や下痢の原因になることも。
適量を守り、よく噛んでゆっくり食べることが、胃腸への負担を減らすポイントです。
2. 口臭が気になる?においに関する注意点
◾️するめは香りが強く、口内に残りやすい食品
するめは独特の香りがある食品のため、食後ににおいが口の中に残りやすく、口臭が気になることがあります。
歯に挟まったままになっていたり、舌の表面に残っていたりすると、においが長引いてしまうことも。
◾️よく噛めば唾液が増えて口臭予防にも
唾液には口内の雑菌を洗い流す働きがあり、よく噛むことで唾液の分泌が促され、自然な口臭予防にもなります。
においが気になるときは、食後に歯磨きやうがいを習慣づけましょう。
3. 意外と高カロリー?太る・むくむ原因に
◾️するめは高タンパク&高カロリー
ヘルシーな印象のあるするめですが、100gあたり334kcalと意外に高カロリー。
つい1袋まるごと食べてしまうと、知らず知らずにカロリーオーバーになってしまうことも。
◾️塩分も多めでむくみの原因に
するめは加工の段階で塩分が多く含まれており、100gで食塩相当量は2.3g。過剰に塩分を摂取すると、体内の水分バランスが崩れ、むくみやすくなります。
体重が増える一因になることもあるので注意しましょう。
◾️1日の目安量は20~30g程度
するめの1日あたりの摂取量は、おおよそ20~30gが適量とされています。
袋入りのものを購入する場合は、あらかじめ小分けしておくと食べ過ぎを防ぎやすくなります。
塩分が気になる方は、減塩タイプを選ぶのもおすすめです。
4. あごや歯が痛くなる?頭痛にも注意
◾️噛みすぎであごに負担?顎関節症に注意
するめは非常に硬い食品で、長時間噛み続けることであごに負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。(※1)
これは、あごの関節や筋肉に痛みが生じる症状で、ひどくなると口が開けづらくなることもあります。
◾️歯の痛みは虫歯じゃないことも(※2)
するめを食べて歯が痛くなることがありますが、それは「非歯原性歯痛」と呼ばれる症状かもしれません。
これは虫歯とは無関係に起こる歯の痛みで、硬いものを食べすぎたことによる筋肉や神経への負担が原因です。
あごまわりに違和感を覚えたら、歯科医院などで相談することも検討してみてください。
結論
するめは美味しく、よく噛むことで満腹感も得やすい優れた食品ですが、食べ過ぎは思わぬ不調を招くことがあります。腹痛、便秘、口臭、むくみ、さらには頭痛や歯の痛みまで...。こうした不調を防ぐには、1日の目安量を意識して、よく噛んでゆっくり味わうのがポイントです。小分けにして食べる習慣を取り入れ、健康的に「するめ時間」を楽しんでください。
(参考文献)
※1 長嶋デンタルクリニック 顎関節症・ブラキシズム
https://www.yokosuka-shika.com/bruxism
※2 時事メディカル 歯に異常がないのに歯が痛む―非歯原性歯痛
https://medical.jiji.com/topics/1180
(参考文献)
※1 長嶋デンタルクリニック 顎関節症・ブラキシズム
https://www.yokosuka-shika.com/bruxism
※2 時事メディカル 歯に異常がないのに歯が痛む―非歯原性歯痛
https://medical.jiji.com/topics/1180