1. ラーメンのスープはなぜシンクやトイレに流してはいけないの?
◾️油が排水管にこびりついて詰まりの原因に
ラーメンのスープには多くの油分が含まれています。
特に豚骨やこってり系のスープにはラードが使われており、冷えると白く固まってしまいます。
この油がシンクやトイレに流されると、排水管の内側に付着しやすく、少しずつ蓄積されて、水の流れが悪くなり、最悪の場合は完全に詰まってしまうこともあるのです。
◾️塩分による配管の劣化にも注意
ラーメンのスープは油だけでなく、塩分も高めです。
この塩分が長期間にわたって配管に触れると、金属部分を腐食・劣化させる恐れがあります。
水やお湯で薄めて流せば大丈夫...と考えがちですが、油分は水では分解されず、配管の奥にたまってしまうため、根本的な解決にはなりません。
2. 正しいラーメンのスープの処理方法
◾️キッチンペーパーや布に吸わせて捨てる
一番手軽な方法は、スープを不要な布やキッチンペーパーに吸わせて可燃ごみに出す方法。
家族分など量が多い場合は、古布や着なくなったTシャツを活用すれば、コストを抑えつつ便利です。
◾️吸水性ポリマーで固めて捨てる
簡易トイレやオムツに使われている吸水性ポリマーは、水分をジェル状に固めてくれる便利アイテムです。
スープをポリマーで固めれば、液体がこぼれる心配もなく、そのまま可燃ごみとして処分できます。
コスパもよく、ラーメンを頻繁に食べる方や家族が多いご家庭におすすめです。
◾️片栗粉でスープを固めるという裏技も
おうちにある片栗粉でもスープを固めることができます。
鍋でスープを温めながら片栗粉を加えて、よく混ぜて糊状にしたら、これを牛乳パックなどに移して冷ませば、そのまま可燃ごみに出せます。
片栗粉の量はスープの量に応じて調節するのがコツです。
3. すでに流してしまった場合の対処法
◾️排水口の定期的なメンテナンスが大切
これまで知らずにスープを流していた方は、すでに配管に油分がたまっている可能性があります。
軽度であれば、市販の液体パイプクリーナーを使って掃除しましょう。
排水口に液を注ぎ、30分~1時間ほど放置してから水で流せば、ある程度の汚れは落ちます。
◾️頑固な詰まりには専用の道具を
すでに水の流れが悪い、においが気になるという場合は、ワイヤーブラシや真空式パイプクリーナーなどを使って、しっかりと汚れを取り除く必要があります。
ひどい詰まりには業者の力を借りることも検討しましょう。
結論
ラーメンのスープをそのまま流してしまうと、配管の詰まりやにおいの原因になります。
環境への配慮や自宅の排水トラブルを防ぐためにも、布やキッチンペーパー、吸水性ポリマー、片栗粉などを使って、スープは可燃ごみとして処分するのが正しい方法です。
ぜひ今日から見直して、トラブルのない快適なキッチン環境を整えましょう。
環境への配慮や自宅の排水トラブルを防ぐためにも、布やキッチンペーパー、吸水性ポリマー、片栗粉などを使って、スープは可燃ごみとして処分するのが正しい方法です。
ぜひ今日から見直して、トラブルのない快適なキッチン環境を整えましょう。