1. 歯ブラシにカビが生える原因
■汚れと水分が残っている
歯磨きのとき、歯ブラシには食べかすや唾液などが付着します。
これがカビの栄養源となり、さらに使用後の湿った状態はカビの繁殖に適した環境となります。
また、口の中には常在菌が存在しており、毎回の使用で歯ブラシに付いていきます。
どれだけ丁寧に洗っても、使用を重ねるうちに菌は増えてしまいます。
使ったあとはしっかりと洗って、きちんと乾かすことが大切です。
■保管しているスタンドやコップが汚れている
歯ブラシを立てて保管するスタンドやコップにカビが生えていると、そこから歯ブラシへカビが移ることがあります。
とくにコップの底は湿気がこもりやすく、気づかないうちにカビが増えていることも。
歯ブラシだけでなく、容器自体もこまめに洗って、よく乾かすようにしましょう。
■洗面所や浴室の環境にも注意
黒カビは目に見える部分だけでなく、空気中にも胞子が漂っています。
カビが生えている洗面所や浴室に歯ブラシを置いていると、歯ブラシにもカビが付着するおそれがあります。
歯ブラシを清潔に保つためには、周囲の環境も意識することが大切です。
2. カビの生えた歯ブラシを使うとどうなる?
黒カビが目に見えるほど繁殖した歯ブラシを使うことは少ないですが、気づかずに使ってしまうこともあります。
そのまま使用を続けると、虫歯や歯周病、さらには口臭や口内炎の原因になることもあります。
とくに「カンジダ・アルビカンス」という真菌が増えると「口腔カンジダ症」を引き起こすことがあります。
この症状になると、頬の内側や舌、唇の裏側に白っぽい膜のようなものができ、刺激に敏感になってしまいます。
歯磨きもつらくなることがあるため、目に見える汚れがなくても、使用期間が長い歯ブラシは早めに交換しましょう。
3. 歯ブラシにカビを生やさないためには?
■洗い方
使ったあとは、流水と指先でしっかりと汚れを落としましょう。
とくに根元の部分は汚れがたまりやすいため、食べかすが残らないように確認しながら丁寧に洗い流すことがポイントです。
■保管方法
カビの原因になるのは湿気です。
洗ったあとは、水気をしっかり切って乾いたタオルやキッチンペーパーなどで拭き取ると、乾燥が早まります。
風通しのよい場所に立てて保管するのがおすすめです。
また、歯ブラシキャップやケースで覆っていると、内部に湿気がこもってしまいます。
どうしても使いたい場合は、完全に乾かしてから収納することを心がけましょう。
結論
歯ブラシは、湿気と汚れが重なりやすく、黒カビが発生しやすいアイテムです。
もしカビを見つけたら、すぐに新しい歯ブラシに替えるようにしましょう。
もしカビを見つけたら、すぐに新しい歯ブラシに替えるようにしましょう。