1. 味見したはずが...!?まさかの異変
一人暮らしをしていた頃のことです。
その日はから揚げを作った後に、じゃがいも料理に取りかかっていました。
皮をむき、芽を取り除くなど下処理をしながら、出来立てのから揚げをつまんで味見。
「うん、美味しい!」と自画自賛しつつ、指についた小さな衣のかけらを何気なく口に運んだ瞬間、違和感が...。
「ん?なにこれ、固い...」と思ってすぐに吐き出しましたが、ピリッとした刺激とともに舌が痺れ始めたのです。
実は、から揚げの衣だと思っていたものがじゃがいもの芽だったのです。
その後は、吐き気や頭痛に見舞われ、横になることしかできませんでした。
時間とともに症状はおさまりましたが、それ以来、じゃがいもの芽はひとつずつ丁寧に処分し、周囲にも注意するよう伝えています。
2. じゃがいもの芽は毒性がある
家に長期間じゃがいもを保存しておくと、芽が出かけてしまったじゃがいもがあったりしませんか?
「これって食べても大丈夫かな?」とじゃがいもの芽には毒があるとは聞いても、詳しいことまでは知らない方も多いかもしれません。
そこでここでは、じゃがいもの芽に含まれる毒素や、食べるときに気をつけたいポイントについて紹介します。
■じゃがいもの芽の毒性について
じゃがいもの芽には「ソラニン」や「チャコニン」という天然の毒素が含まれています。
これらはグリコアルカロイドと呼ばれる成分で、じゃがいもが害虫などから身を守るために作り出す物質です。
特に、芽の部分や日光に当たって緑色に変色した皮の近くに多く含まれています。
じゃがいもを調理するときは、芽や緑色の部分、苦みのある箇所をしっかり取り除きましょう。
必要に応じて皮も厚めに剥いて使うとより安心です。
■ソラニン中毒の症状
ソラニンやチャコニンを多く摂取すると、吐き気や腹痛、下痢、頭痛、めまいといった症状が出ることがあります。
重い場合には、呼吸が苦しくなったり意識がもうろうとするなど、神経に影響が出ることもあります。
深刻な中毒になることはまれですが、特に子どもや高齢の方は注意が必要です。
結論
エピソードとそれにちなんだ豆知識を紹介しました。
今回ご紹介したエピソードのように、じゃがいもの芽には意外な落とし穴があります。栄養豊富な野菜だからこそ、調理前のひと手間を忘れず、安全に楽しみましょう。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
今回ご紹介したエピソードのように、じゃがいもの芽には意外な落とし穴があります。栄養豊富な野菜だからこそ、調理前のひと手間を忘れず、安全に楽しみましょう。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。