1. 湿気が引き起こす不快感と健康リスクに注意!
湿度が高いと、肌がベタついたり空気が重く感じたりして不快ですよね。
それだけでなく、健康面や住まいにも悪影響を及ぼす可能性があります。
◾️ダニ・カビ・害虫が発生しやすくなる
ダニは湿度65%〜、カビは湿度60%〜で活発に繁殖するといわれています。
とくに温度が25〜30℃前後になると要注意。
一度発生すると短期間で広がるため、早めの湿度管理が重要です。
◾️アレルギー症状の原因になることも
カビの胞子やダニの死骸・フンなどを吸い込み続けると、アレルギーを引き起こすおそれも。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では特に、湿度のコントロールを心がけたいですね。
◾️建材の劣化やカビの広がりにも注意
湿気によって窓枠に結露ができ、それが放置されると床や壁紙の傷みにつながります。
最悪の場合、修理費用がかさんだり賃貸では修繕費を請求されることもあるので注意しましょう。
◾️体調不良の原因にも
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温調節がうまくいきません。
その結果、夏場は熱中症のリスクが上がり、倦怠感や食欲不振といった症状が出ることもあります。
2. 湿度の理想は何%?快適に過ごせる目安を知ろう
「暑い・寒い」とは違って、湿度は体感しづらいもの。
湿度計を使ってチェックすれば、目に見えない湿気も管理しやすくなります。
◾️快適な湿度は40〜60%
一般的に、人が快適に過ごせる湿度は40〜60%と言われています。
迷ったときは、ちょうど中間の50%あたりを目安にするといいでしょう。
◾️肌感覚に頼らず、湿度計でチェック
料理や洗濯、窓の開け閉めなどによって湿度はすぐに変化します。
自分では快適だと思っていても、60%を超えていることも。
湿度計でしっかり確認しておくと安心です。
◾️湿度の下げすぎにも注意
冬場は暖房によって湿度が下がりすぎることもあるため注意が必要です。
湿度が40%を下回ると、喉や鼻が乾燥してウイルスに感染しやすくなるので注意しましょう。
「適温・適湿」を保つ意識が大切ですね。
3. すぐにできる!湿度を下げる方法9選
さっそく、部屋全体や部分的に湿度を下げる方法をご紹介します。
ご自宅の状況に合わせて、無理なく取り入れてみてください。
◾️部屋全体の湿度を下げる4つの方法
①エアコンの除湿運転を使う
・弱冷房除湿:室温を下げながら湿度を下げる
・再熱除湿:室温を下げずに湿度だけを下げる
お使いのエアコンにどちらの機能があるか、取扱説明書で確認しましょう。
②除湿機を使う
・工事不要で持ち運び可能
・洗濯物の乾燥機能や空気清浄機能付きのタイプも選べます
③窓を開けたり換気扇を回す
・シンプルですが効果的
・ただし梅雨や雨の日など、外気の湿度が高い日は向きません
④サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環
・換気と併用して湿気を逃がします
・外気が乾いている日は窓に向けて運転すると効果的です
◾️クローゼットや押し入れなど、部分的な湿度を下げる5つの方法
①除湿剤を置く
・湿気は下にたまりやすいため、除湿剤は低い位置や四隅に置きましょう
②重曹を置く
・ビンに重曹を入れ、通気性のある布でフタをするだけ
・靴箱やシンク下などの狭い空間におすすめです
③脱衣所・洗面所に除湿機を設置
・換気扇と併用するとさらに効果的です
④竹炭を置く
・脱衣所や押し入れ、シンク下など幅広く活用できます
⑤サーキュレーターや扇風機で風を送る
・空気がこもる場所に風を通すことで湿気を逃がします
4. 湿度を上げないための工夫も大切!簡単対策7選
湿度を下げるだけでなく、そもそも湿気をためない工夫も大切です。
日常のちょっとした工夫が、湿気知らずの空間づくりに繋がりますよ。
①家具は壁から少し離す
・家具同士の間にも5cmほど隙間を作ると空気が通りやすくなります
②空気の通り道を作る
・窓を対角線上に2カ所開けて空気を流すと◎
・1カ所しか窓がない場合は、換気扇を併用すると空気の流れを作りやすくなります
③部屋干しは早く乾かす工夫を
・サーキュレーターや除湿機で風を当てる
・浴室乾燥機を最初に使ってから部屋干しするのもおすすめです
④浴槽にフタをする+ドアを閉める
・お風呂の湯気は脱衣所に広がりやすいため、蓋とドアをしっかり閉めましょう
⑤お風呂上がりはドアを閉めて換気扇ON
・ガラリ(ドア下部の通気口)は閉めずに換気を続けましょうbr>
⑥24時間換気システムを活用
・ない場合は浴室やキッチンの換気扇を常時回すのも効果的です
⑦除湿アイテムを上手に活用
・除湿機やサーキュレーター、竹炭や除湿剤を日常的に取り入れてみましょう
結論
湿度が高すぎても低すぎても快適さを損ないます。
カビ・ダニの予防やアレルギー対策、住まいを守るためにも湿度の管理はとても大切。
今回ご紹介した方法を活用して、ぜひ「ちょうどいい湿度」で快適な暮らしを楽しんでください。
カビ・ダニの予防やアレルギー対策、住まいを守るためにも湿度の管理はとても大切。
今回ご紹介した方法を活用して、ぜひ「ちょうどいい湿度」で快適な暮らしを楽しんでください。