1. 帰宅した息子が...
これは、息子が幼稚園に通っていたときのエピソードです。
その日は、息子の大好きなエビフライをお弁当に入れてあげようと、朝から張り切って揚げ物を準備。
「これならきっと喜んでくれる!」と、息子の反応を楽しみにしていました。
ところがお迎えに行くと、息子が「今日のお弁当、なんか臭くて残した...」とポツリ。
「えっ!?」と慌てて確認すると、なんと、揚げ物に使ったのは"捨てる予定だった古い油"だったのです......。
せっかくのお弁当が台無しになり、きっとお腹を空かせていたであろう息子を思うと、胸が締めつけられるような気持ちになりました。
「次は絶対に、美味しいエビフライを作るからね」と、心の中でそっと約束した出来事です。
2. 酸化した揚げ物油の見分け方
揚げ物に使う油は、何度も使っているうちに酸化して劣化していきます。
エピソードのように酸化した油を料理に使うと、風味や見た目が損なわれるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
ここでは、酸化が進んだ油を見分けるポイントを紹介します。
サインその①:細かい泡が消えにくい
揚げているときに食材に細かい泡がまとわりつくことがあります。
この泡がなかなか消えない場合は、油の酸化が進んでいるサインです。
サインその②:油の色が黒っぽく濁っている
新しい油は透明感がありますが、酸化が進むと徐々に色が濃くなり、黒ずんできます。
見た目に変化が出てきたら、交換を検討しましょう。
サインその③:低い温度で煙が出る
通常は高温で煙が出ますが、180度前後で煙が立ち始めたら要注意です。
これは酸化によって発煙点が下がっている証拠です。
サインその④:冷めたときにドロッとする
使い終わった油が常温で粘り気を帯びていたら、すでに劣化が進行しています。
その油は、無理に再利用せず処分しましょう。
サインその⑤:枯れ草や塗料のような異臭がする
酸化が進むと、油は独特の不快なにおいを発します。
加熱中に生臭さや焦げたようなにおいがする場合も、交換の目安です。
サインその⑥:前回の食材のにおいが残っている
前回揚げた食材のにおいが強く残っている場合も酸化が進んでいる証拠です。
風味が移るだけでなく、揚げ物が美味しくなくなってしまうので交換しましょう。
結論
エピソードとそれにちなんだ豆知識を紹介しました。
美味しく安全に揚げ物を楽しむためにも、少しでも違和感を覚えたら、迷わず新しい油に交換しましょう。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
美味しく安全に揚げ物を楽しむためにも、少しでも違和感を覚えたら、迷わず新しい油に交換しましょう。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。