1. 炒める順番を変えるだけでカレーが劇的に変わる!
カレーを作るとき、具材をなんとなく鍋に入れていませんか?
◾️炒めることでうま味を引き出す
野菜や肉を炒めるのは、香ばしさだけが目的ではありません。
水分を飛ばして煮崩れを防いだり、うま味や甘みをしっかり引き出すためなんです。
特に、にんじんに含まれるβカロテン(※1)(※2)は、油で炒めることで吸収率が高まりますよ。
「炒めること」は、カレーを格上げする秘訣なのです。
2. 基本の炒め順をマスターしよう!
普段のカレーがもっと美味しくなる基本の手順を紹介します。
材料は、肉・玉ねぎ・にんじん・じゃがいもを使用。
◾️肉は最初に炒めるのが鉄則
①鍋に油を入れ、まずは肉を炒めましょう
②表面に焼き色がついたら8割ほど火を通して取り出します
肉のうま味が残った油で、次の野菜がさらに美味しくなりますよ
◾️玉ねぎは甘さを引き出すように
①肉を炒めた鍋で、そのまま玉ねぎを投入
②弱火で20〜40分じっくり炒めるのがベストです
時間がないときでも20分ほど炒めるだけで、しっかり甘さが出ます
◾️にんじん→じゃがいもの順で炒める
①玉ねぎに続いて、にんじんを加えて5分炒める
②最後にじゃがいもを加え、1〜2分さっと炒めるだけでOK
じゃがいもは煮崩れしやすいので、最後に軽く炒めるのがポイントです
◾️応用編:ナスやズッキーニの場合
ナスは肉のあとに炒めて油を吸わせましょう。
ズッキーニは事前に強火でサッと炒め、、カレールーを入れた後、できあがる直前に入れてカレーと絡ませるぐらいがおすすめです。
3. スパイスを加えて本格カレーに!
スパイスをひとつ加えるだけで、いつものカレーがぐっと本格的な味わいに!
◾️最初に炒めるスパイスは香り重視
・クミンシード:油に香りを移してから具材を炒めましょう
・唐辛子:油が冷たいうちに入れて焦がさないように炒めます
・にんにく・しょうが:香りが立つまでじっくり炒めて、具材の臭みをとるのに役立ちます
◾️炒め途中に加えるスパイスも◎
・ターメリック:具材と油になじませることできれいな色に
・ローレル(ローリエ):煮込むタイミングで加えると香りがさわやかに
・シナモンスティック・クローブ:スパイシーな深みが出ますが、入れすぎには注意です
◾️仕上げに加えるスパイスで味が締まる
・ガラムマサラ:食べる直前に加えると香りも辛さも際立ちます
・パセリ:見た目のアクセントにもなるので、ごはんの上にふりかけるのもおすすめですごはんの上にふりかけてどうぞ
4. カレーをもっと美味しく楽しむために
炒める順番とスパイスの力で、家庭のカレーはもっと美味しくなります。
◾️炒め順だけでここまで変わる!
炒め順を意識するだけで、煮崩れ防止・うま味アップ・栄養効率アップのいいことづくめ。
ひと手間をかけるだけで、家族からの「おいしい!」が聞けるはずです。
◾️スパイスは少しずつ試してみて
いきなり全部使わなくてもOK。
まずはクミンやガラムマサラなど、香りが強すぎないものから試してみましょう。
たとえ失敗しても、それもまた貴重な経験になりますよ。おうちカレーの自由さを楽しみましょうね。
結論
カレーを美味しく仕上げるには、具材を炒める順番が大切です。
最初に肉を炒めて旨みを引き出し、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもの順に炒めることで煮崩れを防ぎ、具材の味わいをしっかり引き出せます。
さらにスパイスをプラスすれば、香りや深みもアップ。
いつものカレーにひと工夫加えて、家庭の味をもっと楽しんでみませんか?
【参考文献】
(※1)出典:日本食品分析センター「関連資料カロテノイド類」
https://www.jfrl.or.jp/
(※2)出典:J-STAGE「食事中の脂質は脂溶性ビタミンの吸収を増加させる」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/91/10/91_613/_pdf
最初に肉を炒めて旨みを引き出し、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもの順に炒めることで煮崩れを防ぎ、具材の味わいをしっかり引き出せます。
さらにスパイスをプラスすれば、香りや深みもアップ。
いつものカレーにひと工夫加えて、家庭の味をもっと楽しんでみませんか?
【参考文献】
(※1)出典:日本食品分析センター「関連資料カロテノイド類」
https://www.jfrl.or.jp/
(※2)出典:J-STAGE「食事中の脂質は脂溶性ビタミンの吸収を増加させる」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/91/10/91_613/_pdf