1. 歯ブラシの交換時期は"1カ月"が目安です
交換時期を逃すと、歯の健康にも悪影響が出る可能性があります。
◾️1日3回磨くなら1カ月が寿命
ライオン株式会社の調査によると、歯ブラシの平均使用期間は約2カ月とのこと。
しかし、1日3回の歯磨きを想定した場合、寿命はおよそ1カ月です。
つまり、ほとんどの人が交換時期を過ぎても使い続けていることになります。
たとえ使えると感じていても、1カ月を目安に新しいものに取り替えることが大切ですよ。
2. 毛先の広がりや違和感が交換のサイン
見た目や使い心地の変化を見逃さないようにしましょう。
◾️後ろから見て毛先が飛び出していたら交換時
歯ブラシを後ろから見て、歯ブラシのヘッド部分から毛先が大きくはみ出していたら、それが交換のサインです。
また、歯茎に当たって痛みを感じたり、歯磨き後に舌で触るとザラザラしていたりするのも、ブラシの性能が落ちているサイン。
交換時期が1カ月以内でも、気づいたときが交換のタイミング。すぐに取り替えてくださいね。
◾️毛先が早く広がるのは磨く力が強すぎるかも
まだ数週間しか使っていないのに毛先が広がる場合、ブラッシング圧が強すぎるのかもしれません。
力を入れすぎると、歯や歯茎を傷つけてしまう恐れもあります。
やさしくなでるように磨くのが、歯にも歯ブラシにもやさしい使い方ですよ。
◾️清潔に1カ月使うためにできる工夫
歯磨き後は、毛の根元まで指でこすりながらしっかり水洗いしましょう。
洗った後は、水を切って風通しのよい場所で乾燥させてくださいね。
湿った状態ではカビや雑菌が繁殖しやすくなるので要注意です。
3. 古い歯ブラシには3つの大きなリスクが
「まだ使えるかも」と思っても、古い歯ブラシには落とし穴がたくさん。
◾️虫歯や歯周病になりやすくなる
毛先が開いた歯ブラシでは、歯垢がきちんと落とせません。
ライオン歯科衛生研究所のデータによると、歯垢除去率は新品状態で100%だったのが、毛先が開くと62.9%にまで低下したそうです(※1)。
わずかな開きでも除去率が2割も下がるという実験結果も(※2)。
性能が落ちてしまえば、どんなに清潔でも効果は半減してしまいます。
◾️歯ブラシに菌がどんどん増える
毎日使っていると、口内の菌や汚れがブラシに付着していきます。
たとえしっかり洗っていても、使うほどに菌は増えていくもの。
目に見えないからこそ、定期的な交換が衛生的なのです。
◾️歯や歯茎を傷つけてしまうリスク
広がった毛先は弾力がなく、歯茎を傷つけたり、歯の表面を削ってしまったりする恐れも。
歯茎が痩せて歯根が露出すると、知覚過敏にもつながります。
小さな違和感が大きなトラブルに変わる前に、歯ブラシはしっかり交換しておきましょうね。
結論
歯ブラシの交換目安は1カ月。
たとえ期間内でも、毛先の開きや磨きにくさを感じたら交換することが大切です。
古くなった歯ブラシでは、磨いても歯垢が落ちにくく、衛生面でもリスクがあります。
日々のケアをしっかり行うためにも、定期的な交換で、毎日の歯磨きをもっと効果的にしていきましょうね。
(参考文献)
※1出典:ライオン歯科衛生研究所「歯と口のケア用品 歯ブラシ」
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/tool/01.htm
※2出典:ライオン株式会社「スマホで簡単!歯ブラシ状態チェック」
https://haburashi-check.lion.co.jp/
たとえ期間内でも、毛先の開きや磨きにくさを感じたら交換することが大切です。
古くなった歯ブラシでは、磨いても歯垢が落ちにくく、衛生面でもリスクがあります。
日々のケアをしっかり行うためにも、定期的な交換で、毎日の歯磨きをもっと効果的にしていきましょうね。
(参考文献)
※1出典:ライオン歯科衛生研究所「歯と口のケア用品 歯ブラシ」
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/tool/01.htm
※2出典:ライオン株式会社「スマホで簡単!歯ブラシ状態チェック」
https://haburashi-check.lion.co.jp/