1. 突然の体調不良の原因は...
夏休みに実家に帰省したときのことです。
私と母と祖父の3人で過ごしていたのですが、突然祖父が嘔吐してしまいました。
その後も祖父の体調はすぐれず、ご飯はまったく受けつけず、かろうじて飲み物だけを口にできる状態でした。
私はすぐに「もしかして食中毒?」と疑いましたが、全員同じ食事をしていたし、祖父以外は誰も他に体調不良はなく...。
みんなで首をかしげながら、原因を1つずつ探っていきました。
すると、祖父が毎日愛飲していた「お茶」が原因だと判明したのです。
祖父はお茶好きで、毎日自分で急須に茶葉を入れて淹れていました。
ところが祖父は、朝に淹れた茶葉を一日中使い回していたのです。
それ以来、茶葉をこまめに替えるようになり、祖父の体調も安定しています。
2. 一晩置いた茶葉は要注意!
皆さんは「宵越しのお茶は飲むな」という言い伝えを耳にしたことはありませんか?
この言葉は実は「一晩放置した茶葉を使って淹れたお茶を飲んではいけない」という、健康面での警告だったのです。
そこで今回は、一晩置いた茶葉にどんなリスクがあるのかを紹介します。
■一晩置いた茶葉が危険な理由(※1)
・タンパク質が腐敗の原因に
茶葉に含まれているタンパク質は水に溶けにくく、淹れた後も茶葉に残ります。
一方で、茶葉の抗菌作用を持つ成分「カテキン」は水に溶けやすいため、お茶として淹れるたびに流出してしまうのです。
その結果、茶葉には腐敗しやすい成分が残り、雑菌が繁殖しやすくなるのです。
・カテキンの酸化による健康リスクも
残ったカテキンは、時間が経つと「タンニン」という渋み成分に変化します。
タンニンは適量なら消化を助けますが、過剰になると胃の粘膜を刺激して、消化液の分泌を妨げる可能性があります。
そのため、胃腸の弱い方は吐き気や下痢を起こす可能性があります。
(参考文献)
※1:田尻虎蔵商店 「宵越しのお茶を飲むな」は本当??
■茶葉の使い回しには注意!
お茶を飲み残したり、急須に茶葉を入れっぱなしにしてしまった経験は誰にでもあるかもしれません。
ですが、一晩以上放置した茶葉は雑菌が増殖しやすくなるため、再利用せずに処分することが大切です。
結論
エピソードとそれにちなんだ豆知識を紹介しました。
安心してティータイムを楽しむためにも、茶葉の管理には気をつけてみてくださいね。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
安心してティータイムを楽しむためにも、茶葉の管理には気をつけてみてくださいね。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。