1. 防災の日とはどんな日?
防災の日は1960年に制定されました。
地震や台風、高潮などの自然災害について理解を深め、いざという時に備えるための日です。
◾️防災週間について
防災の日を含む1週間は「防災週間」とされ、全国で訓練やイベントが行われます。
地域や学校、企業がそれぞれの立場で防災に向き合う、大切な取り組みの一つです。
普段意識が薄れがちな防災について、改めて考えるきっかけになりますね。
2. 防災の日が9月1日になった理由
なぜ9月1日なのでしょうか。
その背景には、過去に起きた大きな災害があります。
◾️関東大震災に由来
1923年9月1日に発生した関東大震災は、10万人以上の死者・行方不明者を出した未曽有の災害でした。
マグニチュード7.9と推定され、都市機能は壊滅しました。電気や水道など生活の基盤が大きく損なわれました。
この日を忘れないため、防災の日は9月1日とされたのです。
◾️伊勢湾台風が制定のきっかけ
さらに1959年9月に日本を襲った伊勢湾台風が、防災の日制定のきっかけとなりました。
死者・行方不明者は5000人以上にのぼり、高潮による堤防の決壊で大規模な浸水が発生。
明治以降最大の被害となったことで、国は本格的に災害対策へ動き出しました。
この被害を受け、翌1960年に防災の日が制定され、翌1961年には「災害対策基本法」も制定されるなど、国全体で防災意識を高めるようになりました。
3. 子どもに伝えたい防災の日の意味
自然災害はいつ起こるかわかりません。
だからこそ、防災の日の意味を子どもにもわかりやすく伝えることが大切です。
◾️子どもへの説明の工夫
「もし地震や台風が来たらどうする?」と問いかけながら、「防災の日はその準備を考える日なんだよ」と伝えると理解しやすいでしょう。
幼稚園や学校で避難訓練が行われることも多いので、その体験を話題にするのもおすすめです。
◾️教材を活用して学ぶ
内閣府の「防災情報のページ」(※1)では、子ども向けの紙芝居やカードゲームが公開されています。
遊びながら学べる教材を使えば、防災がより身近になりますよ。
4. 防災の日をきっかけに備えを見直そう
由来や意味を知ったあとは、実際に備えを万全にしておきましょう。
家庭でできることは意外と多くあります。
◾️家庭での防災対策
・大きな家具を壁に固定して倒れないようにする
・寝室や子ども部屋には極力家具を置かない
・懐中電灯やラジオ、防災グッズを手の届く場所に置いておく
・水や食料を1週間分ほど備蓄しておく
・非常用バッグに飲料、食料、救急用品、貴重品を準備
・家族で安否確認の方法を決めておく
・ハザードマップで避難所や避難経路を確認
地域ごとのハザードマップは国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」(※2)で確認できます。いざというときに慌てないために、家族で一緒に確認しておくと安心ですね。
結論
防災の日は、1923年の関東大震災を忘れず、1959年の伊勢湾台風を教訓として制定された大切な日です。
普段は意識しにくい防災も、この日をきっかけに家族や子どもと考える良い機会になります。
紹介した備えを実践しながら、日々の暮らしに「もしも」の視点を取り入れてみましょう。
小さな備えの積み重ねが、大きな安心につながります。
(参考文献)
※1出典:内閣府 防災情報のページ「子どものページ」
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/kodomo/index.html
※2出典:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
http://disaportal.gsi.go.jp/
普段は意識しにくい防災も、この日をきっかけに家族や子どもと考える良い機会になります。
紹介した備えを実践しながら、日々の暮らしに「もしも」の視点を取り入れてみましょう。
小さな備えの積み重ねが、大きな安心につながります。
(参考文献)
※1出典:内閣府 防災情報のページ「子どものページ」
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/kodomo/index.html
※2出典:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
http://disaportal.gsi.go.jp/