『親子丼』がふわトロでお店の味に！本当は秘密にしたい＜3つのポイント＞を紹介

ふわトロの親子丼を作るには、卵の使い方がポイントです。
しっかり混ぜるのではなく、あえて「混ぜすぎない」のが美味しさの秘訣です。

◾️卵の混ぜ方
卵をボウルに割り入れたら、均一に混ぜる必要はありません。
菜箸で5～6回ほど、卵白をつまんでコシを切るように混ぜるだけで大丈夫。
黄身も軽く崩してざっくりとほぐしましょう。
あえて黄身と白身を完全に混ぜないことで、ふわトロの食感を感じやすくなります。

卵が主役の親子丼ですが、具材の切り方や煮方でも仕上がりが変わります。

◾️具材の下ごしらえ
鶏肉は定番のもも肉がおすすめですが、さっぱりと仕上げたい場合は胸肉やささみでも美味しく作れます。
玉ねぎは薄切りに、鶏肉はそぎ切りにすると火が通りやすくなります。
玉ねぎの代わりに長ねぎを使っても、美味しく仕上がります。

◾️具材の煮方
①フライパンに出汁・醤油・みりんを入れて煮立てる
②鶏肉と玉ねぎを入れ、弱めの中火にする
③鶏肉を裏返しながら3～4分ほど煮る
具材は、煮汁が沸騰してから加えると臭みを抑えられます。
鶏肉は加熱しすぎると硬くなるため、短時間で仕上げるのがおすすめです。

最後の仕上げでふわトロ感が決まります。
卵の入れ方と火加減を意識しましょう。

◾️卵の入れ方
卵は2回に分けて入れるのがコツ。
最初に2/3を回し入れて、残りの1/3は少し時間を置いてから加えます。
こうすることで、最初の卵はしっかり固まり、後から入れた卵は半熟でとろっと仕上がるのです。
白身は火が通りにくいため、先に入れることで仕上がりが均一になりやすくなりますよ。

◾️余熱で仕上げる
1回目の卵を入れるときは、弱めの中火にしましょう。
卵が固まり始めたら残りを入れ、三つ葉を加えて火を止めてください。
ふたをして1〜2分ほど置くと、余熱でふんわり仕上がります。
少量の場合はふたをせず、様子を見ながら仕上げても問題ありません。

◾️注意点
半熟卵は美味しいですが、サルモネラ菌による食中毒のリスクがあります。
免疫力が低下している人、高齢者、乳幼児、妊娠中の方にはしっかり加熱した卵を提供しましょう。（※）

ふわトロの親子丼を作るコツは、卵を混ぜすぎないこと、鶏肉を煮すぎないこと、卵を2回に分けて加えることです。
火加減と余熱を上手に使えば、家庭でも本格的な味が楽しめます。
リスクのある方にはしっかり加熱し、安心して美味しい親子丼を楽しんでくださいね。

（参考文献）
※出典：東京都福祉保健局　卵の衛生的な取扱い
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/tamago/tama01.html