1. 先に入れる野菜
◾️根菜や芋類などの固い野菜
固い食材は、だしを火にかける前の冷たい状態からじっくり加熱するのがコツです。
外側だけ柔らかくなっても芯が残ってしまうため、しっかりと熱を通すことで煮崩れを防げます。
・大根:旬は11〜2月。厚切りの場合は表面に十字の切り込みを入れるとよく火が通り、半月切りや乱切りにすれば火の通りが早くなります。茹で時間の目安は沸騰してから約20分です。
・ごぼう:香りがアクセントになる冬の定番野菜。1.5cm幅なら10分ほどで柔らかくなります。
・人参:輪切りやささがきにすれば彩りもアップ。乱切りなら15〜20分が目安です。
・じゃがいも:ホクホク食感が魅力。崩れやすいので、あまり箸で触らないようにしましょう。10〜15分で火が通ります。
・里芋:芋煮や寄せ鍋の定番。10分ほどで柔らかくなります。
2. 後から入れる野菜
◾️火の通りが早い葉野菜
葉野菜は、だしが沸いてから入れるのが鉄則です。
根菜のように長く煮込むと食感が失われてしまいます。
肉や魚を入れてアクを取ったあとが、加えるベストタイミングです。
・白菜:芯は早めに、葉は最後に。芯をそぎ切りにすれば時短になります。
・春菊:火を通しすぎると苦みが出やすいため、最後にさっと加える程度で十分です。
・長ネギ:ぶつ切りは早め、斜め切りは他の葉野菜と同じタイミングでOK。
・水菜:火の通りがとても早いので、仕上げに加えるだけで十分。
・ほうれん草:太い茎の場合は、肉や魚と同時に入れると◎。
・三つ葉:香りを残すため、最後の仕上げに。
・レタス:しゃぶしゃぶのように、サッとくぐらせるだけでも美味しく食べられます。
3. イレギュラーな野菜たち
◾️火の通り方が異なる野菜もある
根菜でも火が早く通るものや、葉野菜にも根菜にも分類しにくい、独特の食感を持つ野菜もあります。
特徴を知っておくと、調理の失敗を防げますよ。
・レンコン:穴があるため火の通りが早く、薄切りなら葉野菜より少し早めに。乱切りなら他の根菜と同じタイミングでOK。
・カブ:5分ほどで柔らかくなるため、肉や魚と同時でも◎。
・切り方の違い:リボン状やささがきにした根菜は火の通りが早いので、長く煮込まなくても大丈夫。
・もやし:シャキシャキ感を残したいなら、葉野菜よりもさらに後に入れるのがおすすめです。
結論
野菜にはそれぞれ、火を通すベストなタイミングがあります。
最初は難しく感じても、何度か作るうちに自然と感覚でつかめるようになります。
だしと具材の旨みを引き出して、自分流の"鍋奉行"を楽しんでみてくださいね。
最初は難しく感じても、何度か作るうちに自然と感覚でつかめるようになります。
だしと具材の旨みを引き出して、自分流の"鍋奉行"を楽しんでみてくださいね。
