1. 毛布の役割は保温効果
◾️空気の層で暖かさを保つ
毛布の基本的な役割は、体を保温することです。毛布のふわっとした起毛が空気を抱え込み、体との間に暖かい空気の層を作ります。この層が体温を逃さず、寝ている間もあたたかさをキープしてくれるのです。
2. 毛布の正しい使い方
◾️羽毛布団の場合
掛け布団が羽毛布団のときは、毛布は「敷く」のが正しい使い方です。羽毛布団は毛布より保温性が高いので、体と羽毛布団の間に毛布を入れてしまうと羽毛の保温力を妨げてしまいます。
また、敷き布団が薄いと下からの冷気を感じやすくなるため、毛布を下に敷くことで「底冷え」を防ぐことができます。
◾️吸湿発熱素材の場合
吸湿発熱素材の掛け布団は、汗などの水蒸気を吸って発熱します。毛布を間に入れると水蒸気が届きにくくなり、性能が十分に働きません。体に密着するように掛け布団を使い、毛布は下に敷くのがポイントです。
◾️綿布団の場合
綿布団は吸湿性はありますが、保温性は毛布より低めです。そのため、体と掛け布団の間に毛布を入れると保温効果が高まります。
◾️とても寒い日の工夫
羽毛布団の上に毛布を重ねて、熱を逃がさない"カバー"のように使うのも効果的です。毛布は軽いので羽毛布団をつぶさず、熱を逃がさずに保温性を高められます。
また、肩や背中、足元が冷える場合は、体の下にもう1枚毛布を敷くのもおすすめ。「上下を毛布で包むようにすると、冷気を遮ってあたたかさを保てます。
3. 毛布の使い方で気をつけたいこと
◾️裏表の確認
毛布には裏表があります。毛足が長く手触りのよいほうが「表」、毛足が短く、少し硬めに感じる方が「裏」です。体に直接掛ける場合は、表を体に向けると保温効果が高まります。
毛布を敷く場合も、表を上にして体に密着させるように使うのがポイントです。
また、掛け布団の上に毛布を掛けるときは、裏を掛け布団側に向けるとずれにくくなります。
◾️毛布の重さに注意
重い毛布を掛け布団の上に重ねると、羽毛がつぶれて保温性が下がってしまうことがあります。掛け布団の上に使う場合は、軽い毛布を選ぶとよいでしょう。
◾️素材の組み合わせ
化学繊維の毛布と、ポリエステル素材の布団カバーを組み合わせると、吸湿性が低く蒸れやすくなることがあります。蒸れて寝心地が悪くなることがあるため、素材の組み合わせには気をつけたいところです。
結論
毛布の正しい使い方を知ることで、保温性を高め、快適な睡眠環境をつくることができます。
羽毛布団や吸湿発熱素材のように保温力の高い寝具では毛布は下に、綿布団のように保温力が低い場合は体の上に。
正しい順番を意識するだけで、冬の夜もより快適に眠れますよ。ぜひ試してみてください。
羽毛布団や吸湿発熱素材のように保温力の高い寝具では毛布は下に、綿布団のように保温力が低い場合は体の上に。
正しい順番を意識するだけで、冬の夜もより快適に眠れますよ。ぜひ試してみてください。
