1. 義実家のおでんの食べ方に驚愕...
結婚して初めて迎えたお正月のことです。
義母が、前日からじっくり仕込んでくれたおでんを振る舞ってくれました。
私は「鍋を運ぶのを手伝おう」と思い、小皿や調味料も用意していたのですが、肝心のからしが見当たらず......。
「からしはありますか?」と義母に聞くと「ないわよ。我が家ではおろし生姜をつけるの。」と笑いながら言われました。
おでんにおろし生姜!?と驚きましたが、実際に食べてみるとこれが意外にも相性抜群でした。
さっぱりとした味わいで、私はすっかりお気に入りになりました。
2. 地域でこんなに違う!おでんの特徴と味わい方
寒い季節になると食べたくなる「おでん」。
実は全国各地で味や具材に個性があり、その土地ならではの楽しみ方があります。
そこでここでは、地域ごとに異なるおでんの特徴や味わい方を紹介します。
■関東地方
関東のおでんは、かつおベースの出汁に濃口しょうゆを加えた、しっかりとした味わいが特徴です。
代表的な具材には「ちくわぶ」「はんぺん」「すじ」「つみれ」など。特に「ちくわぶ」は関東ならではの存在で、もちもちとした食感が人気です。
■関西地方
関西では、かつおと昆布を組み合わせたまろやかで上品な出汁が特徴です。
京都では聖護院大根や海老芋を使うこともあり、大阪では「関東煮(かんとうだき)」と呼ばれるスタイルが主流です。
昔はクジラの脂身「コロ」を使っていましたが、現在は牛すじやタコなどが定番で、出汁の旨味を生かした、繊細な味つけが特徴です。
■北海道地方
北海道のおでんには、ふきやわらびなどの山菜、ホタテなどの海産物が登場します。
特に室蘭では、昆布出汁をベースにしたおでんに味噌だれをつけて食べるスタイルが定番です。
魚介の旨味と味噌のコクが絶妙に合わさり、寒冷地ならではの味わいが楽しめます。
■中部地方
静岡では、濃口しょうゆの出汁に黒はんぺんや豚モツを加えるのが一般的です。
名古屋では、かつお出汁に八丁味噌を合わせた濃厚な味噌おでんが有名。
味噌の香ばしい風味がしっかりと染み込み、ごはんとの相性も抜群です。
■北陸地方
富山や石川など日本海側では、塩やかつお、昆布を使ったあっさりとした出汁が主流です。
新鮮な魚介類やカニなど海の幸を加えることで、上品で深みのある味わいに。
富山では、とろろ昆布をのせて風味豊かに仕上げるスタイルも人気です。
■中国・四国地方
この地域では、つけだれに特徴があります。
香川・徳島・愛媛では「からしみそ」を添えるのが一般的で、家庭ごとに味わいが異なります。
また、姫路ではしょうがじょうゆで食べるスタイルが親しまれています。
■九州・沖縄地方
九州では、鶏ガラを使ったコクのある出汁が特徴。
沖縄ではウインナーや葉物野菜を加えた独自のスタイルが定着しています。
鶏の旨味がしっかりと具材にしみ込み、家庭ごとに異なる味が楽しめます。
結論
エピソードとそれにちなんだ豆知識を紹介しました。
それぞれの土地の文化や食材の特色が生きたおでんを、旅先で食べ比べてみてはいかがでしょうか。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
それぞれの土地の文化や食材の特色が生きたおでんを、旅先で食べ比べてみてはいかがでしょうか。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
