説明できる？『おしるこ』と『ぜんざい』の違い⇒意外と知らない“決定的な違い”に⇒「なるほど！」

まずは基本的な特徴から整理していきます。

◾️おしるこ
小豆の餡を水でのばして作る"汁物"の甘味です。
餡の種類によって呼び名が変わることもあり、こし餡を使うものは「御膳汁粉」、つぶ餡を使うものは「田舎汁粉」と呼ばれる場合があります。
餅や白玉団子を入れて楽しむ、馴染み深い味わいです。

◾️ぜんざい
呼び方や内容が地域によって異なる甘味です。
関西では"つぶ餡を使った汁気のある甘味"、関東では"汁気のない濃い餡に餅や白玉を添えた料理"を指します。
同じ言葉でもイメージが変わるのが特徴です。

呼び方や区別の仕方が地域で大きく変わります。

◾️関東：汁気の有無で区別
おしるこは汁気のある餡に餅や白玉を入れたもの。
こし餡でもつぶ餡でも汁があれば「おしるこ」です。
ぜんざいは汁気がなく、濃い餡に餅や白玉をのせたものを指します。

◾️関西：餡の種類で区別
おしるこは、こし餡を水でのばした汁気のある甘味。
ぜんざいは、つぶ餡を使った汁気のある甘味です。
関東でいう汁気のないぜんざいは、関西では餡を餅にのせた菓子として「亀山」や「金時」と呼ばれることがあります。

◾️沖縄：かき氷スタイルのぜんざい
沖縄のぜんざいは、かき氷の上に金時豆や白玉をのせる冷たいスイーツとして親しまれています。
温かいタイプは「ホットぜんざい」と呼ばれ、県内ならではのスタイルが楽しめます。

おしるこもぜんざいも、小豆の甘さを楽しめる日本の伝統的な和スイーツです。
地域や餡の種類によって違いがあり、旅先での食べ比べも楽しみのひとつです。
それぞれの土地ならではの味をぜひ味わってみてくださいね。