1. 義実家で食べた郷土料理は...
正月に、秋田にある妻の実家へ帰省したときのことです。
夕食の準備をしている義母から「今日は郷土料理の納豆汁にするね」と言われました。
「えっ、汁物に納豆を入れるの!?」と納豆特有のにおいや食感を想像してしまい、正直、自分の口に合うだろうかと少し不安になっていました。
ところが、いざ食べてみると...。
想像していたような強い匂いはまったくなく、具だくさんで口当たりもやさしく、体の芯からじんわり温まる味わいに感動!
最初は不安だった納豆汁でしたが、今ではすっかりお気に入りの一品になりました。
2. 東北の郷土料理!「納豆汁」ってどんな料理?
寒い地域ならではの知恵が詰まった郷土料理は、日本各地に数多く存在します。
なかでも「納豆汁」は、東北地方で長く親しまれてきた、体を温める家庭の味です。
ここでは、そんな納豆汁がどんな料理なのか、その特徴や背景を紹介します。
■納豆汁って?
納豆汁は、山形県から秋田県、岩手県、青森県など一部の東北地方の郷土料理として、家庭で親しまれてきた味噌汁の一種です。
味噌汁にすり潰した納豆を加えることで、うまみが増すとともに、とろみがついて冷めにくくなります。
この性質が、寒さの厳しい東北地方で受け継がれてきた理由の一つと考えられています。
また、冬場の東北地方では、たんぱく質や野菜が不足しがちなため、納豆で栄養を補ったともされています。
■納豆汁の中にも地域差がある
地域によって具材や食べ方はさまざまで、高価な餅が手に入りにくかった地域では、とろみのついた納豆汁を雑煮代わりに食べることもありました。
さらに、雪深く七草が手に入りにくい地域では、塩蔵しておいたキノコや山菜を使い、七草がゆの代わりとして納豆汁を食べる風習もあります。
このように、納豆汁は行事食としての役割も担ってきました。
家庭料理であると同時に、冠婚葬祭や精進料理としても用いられ、地域の人々にとって身近で大切な料理として愛されてきたのです。
結論
エピソードとそれにちなんだ豆知識を紹介しました。
「納豆汁」が気になる方は、ぜひその味を体験してみてください。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
「納豆汁」が気になる方は、ぜひその味を体験してみてください。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
