1. ポータブル電源とは
ポータブル電源は、スマホなどを充電するモバイルバッテリーの「超強力版」といえる存在です。蓄えられる電力量や端子の種類に大きな違いがあり、USB端子のみのモバイルバッテリーに対し、ポータブル電源にはACコンセントやシガーソケットを備えたものもあります。さまざまな家電に給電できるのが特徴です。
キャンプや釣り、天体観測などのアウトドアでは、電源のない場所で過ごすことが多いものです。スマホ程度ならモバイルバッテリーで十分ですが、ライトや扇風機、冬場の電気毛布などを使いたい場面ではポータブル電源が活躍します。また、地震や台風による停電時にも、ある程度の家電を動かせるため心強い存在です。コンパクトなものなら、避難先への持ち運びにも便利です。
2. 使える家電・使えない家電
ポータブル電源は万能ではないため、対応している家電を知っておくことが大切です。メーカーや機種によって異なるため、購入前に必ず確認しましょう。
◾️ 使える家電の例
スマホやタブレット、ノートパソコン、携帯ゲーム機、電気スタンド、LEDランタン、液晶テレビ、DVDプレーヤー、扇風機、サーキュレーター、小型冷蔵庫、電気毛布、電動工具、ドローンなど、100V対応で、ポータブル電源の定格出力以内の家電であれば、多くが使用可能です。
◾️ 使えない家電の例
IH調理器や電子レンジ、エアコン、電気ストーブなどは消費電力が高く、ポータブル電源の容量や定格出力によっては使用できない場合があります。
3. 使用するうえでの注意点
◾️ 電力の波形に注意
AC出力の波形には「矩形波」と「正弦波」の2種類があります。矩形波を採用した製品は比較的価格が安い反面、モーターや精密な電子制御を搭載した家電では正常に動作しなかったり、動作が不安定になったりすることがあります。多くの家電を使いたい場合は正弦波がおすすめです。
◾️ 東西で周波数が異なる
日本では東日本が50Hz、西日本が60Hzと商用電源の周波数が異なります。対応していない周波数の家電を使うと故障の原因になることがあるため、使用する家電が周波数に対応しているか確認しましょう。
◾️ 外気温の影響を受けることがある
極端な高温・低温の環境では正常に作動しないことがあります。真冬の屋外では、低温によってバッテリー性能が低下し、使用時間が短くなったり、充放電が制限されたりすることがあります。過酷な環境での使用を想定している場合は別の対策も用意しておきましょう。
4. 選ぶときに着目したいポイント
ポータブル電源の容量は一般的にWh(ワットアワー)で表示されます。製品によってはmAh表記もあります。数値が大きいほど容量が増えますが、その分サイズや重量、価格も上がります。mAh表記の製品と比較する場合は、Whに換算すると比較しやすくなります。USBやACコンセント、シガーソケットなどの端子の種類や数も、使いたい家電に合っているか確認しましょう。電力の波形は、特別な理由がなければ正弦波がおすすめです。使いたい家電の周波数に対応しているかも忘れずチェックしましょう。ソーラー充電や保護機能、防水性能などの付帯機能も、使うシーンをイメージしながら選ぶと絞り込みやすくなります。
結論
ポータブル電源は種類が豊富なため、まずどのような家電を使いたいのか、利用シーンを整理しておくことが重要です。購入前には、対応する波形や周波数などの仕様も確認しておくと安心です。自分に合った1台を見つけてみてくださいね。
