1. お中元とは
もともとは中国の中元節の行事が伝わり、日本の仏教行事と混じり合ったものです。江戸時代になるとお世話になった方へ感謝を伝える贈り物へと変化しました。今年の前半のお礼という意味合いがあり、贈る時期は地域によって異なります。お中元とお歳暮は、継続的なお付き合いがある相手へ毎年贈ることが一般的なので、贈り先リストを作っておくとよいでしょう。
◾️ 地域によって時期が異なる
贈る時期は地域ごとに差があります。北海道は7月中旬〜8月15日、東北・関東は7月初旬〜7月15日、東海・関西・中国・四国は7月中旬〜8月15日、九州は8月1日〜8月15日が一般的です。沖縄は旧暦に合わせて贈る慣習があるため、特に注意が必要です。
2. お中元を贈る際のマナー
お中元は普段お世話になっている目上の方に贈るものです。両家の両親や仲人、上司、取引先などが主な対象となります。ただし、公務員は法律や規定により利害関係者から贈答品を受け取れない場合があります。また、民間企業でも禁止しているところが増えています。相手の立場を事前に確認しておきましょう。なお、喪中でも贈ることは可能です。その場合は紅白の水引を避け、無地の紙や短冊を使います。四十九日前の場合は少し時期をずらして暑中見舞いとして贈りましょう。
◾️ 持参する場合の渡し方
事前に連絡して相手の都合を確認しましょう。一般的には、部屋へ通された場合は着席前に渡すのが丁寧とされています。のしの文字が相手から読める向きにして両手で渡しましょう。
◾️ 配送する場合のマナー
現在では配送で贈るケースが一般的ですが、お中元が届く前に手紙やはがきで送り状(添え状)を送ると、より丁寧な印象になります。金額の相場は、親や親戚・友人なら3,000〜5,000円、仕事関係なら3,000〜10,000円程度が目安です。相手が負担に感じない金額にすることも大切なマナーのひとつです。
◾️ 避けるべき贈り物とのし紙のマナー
一般的には、刃物は「縁を切る」、履物は「踏みつける」、櫛は「苦死」を連想させるとして避けられることがあります。のし紙には紅白の蝶結びの水引を使い、表書きは「お中元」または「御中元」と書いて、その下に自分のフルネームを記しましょう。
3. お中元をいただいた際のお返しのマナー
お中元が届いたら、まず電話やメールなどで受け取ったことを伝えると先方も安心します。その後、手紙やはがきでお礼状を送るのがマナーで、遅くとも1週間以内に届くように投函しましょう。
◾️ お礼状に盛り込む内容
品物をいただいたことへのお礼、いただいた品物への感謝の言葉、今後も長くお付き合いをお願いする言葉、相手や家族の健康を気遣う言葉を必ず盛り込みましょう。
結論
お中元は日頃の感謝を形にする大切な贈り物です。贈る時期は地域によって異なるため事前に確認してください。金額は相手との関係性に応じて3,000〜10,000円程度を目安に選びましょう。刃物や履物など避けるべき品物にも気をつけて。いただいた際は1週間以内にお礼状を送ることで、相手への敬意と感謝をしっかり伝えることができますよ。
