1. 耐震突っ張り棒の構造と役割
天井と家具の間を突っ張って支えることで、地震の際に家具の転倒を防ぐのが耐震突っ張り棒の役割です。
◾️突っ張り棒の構造
主に「バネ式」と「ジャッキ式」の2種類があります。バネ式は内蔵されたバネの反発力で固定する仕組みで、手軽に取り付けられるのが特徴です。ジャッキ式は長さ固定ネジでポールの長さを固定し、グリップを回して圧着するタイプで、2本のポールを1本に連結させる構造になっています。
◾️選ぶ際のチェックポイント
耐震性を重視するなら「震度7相当に対応」といった表記のあるものを選ぶとよいでしょう。あわせて、どれくらいの圧力に耐えられるかを示す耐圧性能もチェックしたいポイントです。数値が大きいほど、高い圧力に耐えられる製品といえます。
◾️効果が発揮されないケースもある
耐圧性能は縦方向の圧力に対する数値のため、横方向の力が加わると十分な効果を発揮できないことがあります。そのため、突っ張り棒だけでは横方向の揺れに十分対応できない場合も。天井に強度がない場合や、使い方を誤っている場合にも、効果が不十分になることがあります。
2. 効果をアップさせる方法
使い方を工夫することで、耐震性を高めることができます。
◾️効果的な設置のポイント
突っ張り棒は壁側の奥に設置し、家具の両端に1本ずつ使いましょう。天井と家具の間の隙間はできるだけ少なくし、天井の強度も確認してください。強度のある天井であれば設置しやすいですが、強度が不安な場合は家具より幅広の板を天井との間に当てるなど、荷重を分散させる方法もあります。
◾️ほかのグッズと併用する
東京消防庁が発行する「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」(※1)によると、震度6強を再現した実験で、突っ張り棒などのポール式グッズは5段階中下から2番目と、単体では転倒防止効果が限定的だったとされています。しかしマットやストッパーなどのグッズと組み合わせることで、より高い効果が得られたといいます。家具の下に耐震マットなどを設置し、突っ張り棒と併用するのがおすすめです。
3. 耐震突っ張り棒おすすめ3選
耐震性能のある突っ張り棒を3つ紹介します。サイズ展開もチェックし、設置場所に合ったものを選びましょう。2本組になっている場合が多いため、家具の両端に1本ずつ設置することを忘れないようにしてください。
【アイリスオーヤマ 家具転倒防止伸縮棒】
震度7相当の振動試験で転倒防止効果が確認されている突っ張り棒です。宮城県内のアイリスオーヤマオフィスで実際に使用され、東日本大震災の際に使用されていた実績があります。
【平安伸銅工業 家具転倒防止突っ張り棒】
耐圧性能200kgという高い数値を誇り、鉄製パイプで頑丈な作りです。長さも幅広く展開されているため、家具に合ったサイズを選びやすいでしょう。
【新工精機 家具転倒防止 ふんばりくんZ】
一般的な突っ張り棒より接地面が広く、家具をしっかり固定できます。耐圧性能は800kgと高く、ハンドルを回すだけで設置できる使いやすさも魅力です。
結論
地震はいつ発生するかわかりません。だからこそ日頃から予防策を講じ、しっかり備えておくことが大切です。倒れると危険な大型家具には突っ張り棒を正しく設置し、マットやシートなどの耐震グッズと併用しましょう。いざというときに自分や家族の身を守れるよう、今日から備えを見直してみてください。
(参考文献)
※1 東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/elib/kagutenhandbook.html
(参考文献)
※1 東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/elib/kagutenhandbook.html
