1. 魚臭さの原因とは
まずは、なぜ魚臭いと感じてしまうのかを知っておきましょう。
◾️正体はトリメチルアミン
魚にはトリメチルアミンオキシド(TMAO)などの成分が含まれており、鮮度が落ちるとトリメチルアミンが生成されて魚臭さの原因になります。鮮度の低下に伴い、微生物や酵素の働きによって分解が進むと、トリメチルアミンという物質に変化し、アンモニアのようなニオイを発するのです。これが、私たちが感じる魚臭さの正体です。
◾️手やまな板が臭くなりやすい理由
食器などに比べて手やまな板が臭く感じやすいのは、表面にシワやキズなどの細かな凹凸があるためです。そこにトリメチルアミンが入り込むと落としにくく、ニオイが残りやすくなります。
2. 手が魚臭いときの解消法
簡単にできる方法をいくつか紹介します。
◾️柑橘系の皮で洗う
トリメチルアミンはアルカリ性の性質を持つため、酸性のものを使うとニオイを感じにくくなります。レモンやオレンジなどの果汁に含まれるクエン酸を利用しましょう。皮をつぶして出た汁を手にこすってから洗い流すと、ニオイが取れますよ。
◾️酢で洗う
柑橘系の皮と同じ仕組みで、除菌・消臭作用のある重曹も効果的です。手のひらに酢を広げ、両手をこすり合わせたあと水で洗い流すと、石けんだけで洗うよりもニオイが落ちやすくなります。
◾️重曹で洗う
除菌・消臭作用のある重曹も効果的です。少量の水を垂らした重曹を、塩もみするように優しくこすりつけましょう。強くこすると手を傷つけることがあるので注意してください。そのあと水で流すと、ニオイがすっきり取れます。
◾️ステンレスに触れる
シンクや蛇口などに使われるステンレス製のソープバーなどを使う方法も知られていますが、その効果については十分な科学的根拠は示されていません。
3. まな板や包丁が魚臭いときの解消法
道具のニオイ対策も見ていきましょう。
◾️水で洗ってから洗剤で洗う
最初に熱湯をかけるとタンパク質が固まり、汚れやニオイ成分が落ちにくくなることがあります。まずは冷たい水でニオイ成分を洗い流し、そのあと洗剤をつけたスポンジでしっかり洗いましょう。殺菌したい場合は、泡を流したあとの段階で熱湯をかけるのがおすすめです。
◾️酢水をスプレーする
酢と水を1対3で割った酢水をスプレー容器に入れ、まな板や包丁に吹きかけて1分ほど放置します。そのあと水で洗い流すと、ニオイが軽減されます。
4. 服や部屋が魚臭いときの解消法
調理後の生活空間に残るニオイにも対処しておきましょう。
◾️服のニオイを取る
バケツ1杯の水に大さじ1杯の酢を入れ、臭い服を1時間ほどつけ置きしてから、いつも通り洗濯しましょう。
◾️部屋のニオイを取る
もっとも大切なのは換気です。魚を焼いたあとも換気扇はしばらく回し続けましょう。グリルやフライパンをそのままにしておくと、そこからニオイが部屋に充満してしまいます。グリルは重曹を振ってから洗い、シンクは酢水で拭き掃除をしてニオイを取り除きましょう。
結論
魚臭さの原因となる成分は、魚に含まれる成分が鮮度の低下によって変化して生じます。おいしい魚には欠かせないものですが、ニオイが気になる場合は、キッチンにある酢や柑橘類を活用すれば簡単に解消できますよ。手やまな板、服や部屋のニオイに困ったときは、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。
