1. 浴衣は右前?左前?正解はどっち
花火大会などで久しぶりに浴衣を着ると、衿の合わせ方で悩む方も多いのではないでしょうか。
◾️正解は「右前」で「左が上」
浴衣や着物の衿合わせは、男女問わず「右前」が正解です。ただし「右の衿が上」という意味ではなく、実際には「左の衿が上に来る」状態を指すので注意しましょう。
◾️「右前」の意味とは
「右前」とは、着る人から見て右側の身頃を内側にし、その上に左側の身頃を重ねる着方を指します。このルールは、男女や浴衣・着物の違いに関係なく共通です。
2. 忘れないための覚え方
一度覚えても、いざというときに忘れてしまうこともあるでしょう。思い出すきっかけをいくつか紹介します。
◾️衿元が「y」に見える
相手から見て、衿元がアルファベットの小文字「y」の形に見えるのが正解です。この形をイメージすると覚えやすいでしょう。
◾️男性は洋服と同じ、女性は逆
シャツのボタンを留めるときの向きをイメージすると、男性は洋服と同じ、女性は逆と覚えられます。
◾️右手を入れやすいほうが上
昔の人は懐に物を入れていたことから、懐に物を入れやすいよう、この着方になったといわれています。
◾️「左が上」とシンプルに覚える
「右前」の言葉自体を覚えるのが難しい場合は、「左が上」とだけ覚えるのもひとつの方法です。ただし人から「右前ですよ」と言われたときに混乱しないよう注意しましょう。
3. 「左前」で着てはいけない理由
着物を「左前」(着る人から見て左側を内側にする着方)で着るのは、亡くなった方に着せる経帷子(死装束)のみとされています。そのため、生きている人が左前で着ると縁起が悪いとされているのです。
4. 浴衣の正しい着方と帯の締め方
最後に、浴衣の着方も確認しておきましょう。
◾️必要なもの
帯、腰ひも、和装下着や肌着を用意します。女性は帯板と、腰ひもを2本用意するのがおすすめです。男性の肌着はVネックのTシャツでも代用できますが、Uネックは首元から見えやすいため避けましょう。
◾️男性の着方
①背縫いが背中の中心にくるよう浴衣を羽織り、右側を下に、左側が上に重なるようにします。
②腰ひもを後ろで交差させ、前に回して結びます。
③お腹や背中のシワを整えたら、帯を締め、結び目を後ろへ回せば完成です。
◾️女性の着方
①背縫いを背中の中心に合わせ、裾丈をくるぶしが隠れる程度に調整します。
②下前と上前の高さを調整し、腰ひもを後ろで交差させて結びます。
③おはしょりの形を整え、衿元を整え、衣紋や衿合わせを確認します。
④背中のシワを両サイドへ流し、伊達締めをしてから帯板を入れれば完成です。
結論
浴衣も着物も、男女問わず衿は「右前」で「左の衿が上」にくるのが正解です。毎年忘れてしまうという方は、今回紹介した覚え方を参考にしてみてください。自分で着付けができるようになれば、浴衣や着物をより楽しめるようになるでしょう。
