1. 切ったり潰したりする前に加熱する
ニンニクの臭いを抑える方法の一つが、加熱することです。もっとも手軽なのが、電子レンジを使う方法です。ニンニクの外皮をむき、使う分だけそれぞれラップに包みましょう。このとき薄皮は付けたままで構いません。1片につき500Wで20秒程度を目安に加熱します。丸ごと加熱する場合は、破裂を防ぐためにニンニクに切れ目を入れ、電子レンジ対応の容器などに入れて、様子を見ながら加熱しましょう。加熱後はラップを外して皮をむき、そのまま食べるのはもちろん、スライスやすりおろして肉料理のタレや煮込み料理の仕上げに加えるなど、幅広く活用できます。
2. なぜ加熱すると臭いが気にならなくなるのか
ニンニクの臭いの元となる成分は「アリイン」ですが、この物質自体に臭いはありません。切ったり潰したりすることで組織が壊れ、ニンニクの組織が壊れると、アリインがアリナーゼの作用を受けて、アリシンなどの硫黄化合物が生成され、特徴的なニンニク臭につながるのです。このアリナーゼは熱によって活性を失うため、切ったり潰したりする前に十分に加熱すると、アリシンが生成されにくくなります。そのため、調理前に丸ごと加熱してしっかり中まで火を通しておくと、アリシンなどの特徴的な香りに関わる成分が生成されにくくなります。
3. なぜ電子レンジでの加熱がよいのか
加熱方法には「焼く」「蒸す」もありますが、これらは外側から内側へと熱が伝わるため、芯まで火を通すのに時間がかかり、熱の伝わり方にもムラが出やすいという難点があります。一方、電子レンジは、マイクロ波によって食品中の水分子などを動かし、食品内部で熱を発生させて加熱します。そのため、短時間で内部まで加熱しやすいのが特徴です。電子レンジ対応の容器などを使って加熱できるため、調理の手間を抑えられますよ。
結論
加熱によってアリナーゼが失活すると、アリインからアリシンが生成されにくくなります。ただし、加熱してもニンニク由来の成分がすべてなくなるわけではないため、食後の臭いが完全になくなるとは限りません。それでも、食べる前に十分に加熱してアリナーゼを失活させることで、ニンニク特有の臭いを抑えられる可能性があります。ぜひ試してみてください。
