1. 寝具の選び方を考える前に
人生の3分の1は睡眠に費やされるといわれています。この時間をいかに快適に過ごせるかが、心身の充実度を左右します。
◾️寝具とは
布団やベッド、マットレス、枕、シーツなど、寝具にはさまざまな種類がありますが、共通するのは「睡眠中の体への負担をいかに減らすか」「良質な睡眠をどれだけ支えられるか」という点です。中でも温度と湿度の調節は、選び方の大切なポイントになります。
◾️体に合わない寝具を使い続けるとどうなるか
かたさや高さ、温度・湿度の調節が体に合っていない寝具を使い続けると、少しずつ体に負担が蓄積されていきます。朝起きても疲れが取れていない、腰や肩にだるさや痛みを感じるといった場合は、寝具が合っていないサインかもしれません。睡眠の質が低下すると、心身の健康に影響する可能性があります。
2. マットレスの選び方
ベッド派の方は、とくにマットレス選びを重視したいところです。
◾️かたさで選ぶ
自分がラクに感じる寝姿をイメージしてみましょう。仰向けの場合は、体が沈み込みすぎず、自然な姿勢を保ちやすいかたさを選びましょう。横向きの場合は、肩や腰が適度に沈み込み、体圧を分散しやすいタイプを選んでください。うつぶせの場合は、腰が沈み込みすぎない、適度な硬さのマットレスを選ぶとよいでしょう。
◾️内部構造で選ぶ
マットレスには主に「ボンネルコイル」「ポケットコイル」「ノンコイル」の3種類があります。ボンネルコイルは連結されたバネでしっかりとした弾力を生み出し、柔らかすぎるマットレスが苦手な方に向いています。ポケットコイルは体を点で支え、肩や腰への負担を抑えつつ揺れも伝わりにくいため、二人で使う場合におすすめです。ノンコイルには低反発ウレタンなどがあり、素材や製品によっては体圧分散性に配慮されたものもあります。
3. 布団の選び方
畳の部屋では、布団派という方も多いのではないでしょうか。敷布団と掛け布団では、選ぶポイントが異なります。
◾️敷布団の選び方
マットレスと同様に、かたさが重要なポイントです。柔らかすぎる敷布団は寝返りが打ちにくくなる場合があるため、体が沈み込みすぎない適度なかたさを選びましょう。また睡眠中の汗を考えると吸湿性も大切で、直接畳に敷く場合は、湿気がこもるとカビの原因になることがあるため、放湿性にも注目しましょう。
◾️掛け布団の選び方
大きな役割は保温です。保温性は素材による空気層の断熱効果や厚みによって変わりますが、厚くて重い掛け布団は、圧迫感が気になったり、寝返りを妨げたりする場合があります。十分な保温性と、体に負担をかけない軽さの両立がポイントです。
4. 枕の選び方
旅先で「枕が変わって眠れなかった」という話を聞くように、枕は睡眠に深く関わる寝具です。
◾️枕の役割
背骨は、横から見ると緩やかなS字状のカーブを描いています。このカーブは、頭や上半身を支えるうえで重要な役割を果たしています。寝ているときも自然な姿勢を保ちやすいことが、寝具を選ぶ際のポイントです。枕は、首と寝具の間にできる隙間を埋める役割を担っています。
◾️選び方のポイント
高さ、大きさ、素材、形の4点が重要です。高さは寝姿勢によって異なります。仰向けでは首が自然な位置に保たれ、横向きでは頭から背骨までが自然にまっすぐになる高さを目安にしましょう。寝返りを打っても頭が枕から外れにくい、十分な大きさを選びましょう。素材にはダウンやパイプ、低反発ウレタン、そばがらなどがあり、かたさや感触の好みに合わせて選びましょう。形も波型やハート型、頸椎支持型などさまざまなので、寝姿や好みに合わせて選びましょう。寝心地は個人差が大きいため、悩んでいる場合は可能であれば、店頭などで実際の寝心地を確かめてから選ぶとよいでしょう。
結論
快適な睡眠のためには、寝具選びにもこだわりたいものです。合わない寝具を使い続けると、肩や腰に負担を感じることがあります。寝姿や好みは人それぞれなので、絶対的な正解はありませんが、今回紹介した選び方のポイントを押さえることで、自分に合った理想の寝具に近づけるはずです。
