1. 強盗とは
刑法第236条で禁じられている犯罪で、行や脅迫を用いて、他人の財物を強取する行為などを指します。窃盗犯が、盗んだ財物を取り返されることを防いだり、逮捕を免れたりする目的で暴行・脅迫をした場合を「事後強盗」と呼びます。また、人を昏酔させて財物を盗取する行為を「昏睡強盗」と呼びます。
◾️窃盗との違い
どちらも他人の財産を奪う点は共通していますが、暴行や脅迫の有無が大きな違いです。人目を避けて盗む空き巣などは窃盗にあたり、相手の抵抗を奪う強盗のほうが悪質性が高く、刑罰も重くなります。
2. 強盗の手口
代表的な3つの手口を知っておくことで、被害を防ぎやすくなります。
◾️店舗やタクシーでの強盗
コンビニやスーパー、銀行、タクシーなどを狙う手口です。顔を隠してナイフで脅すイメージが強いですが、接客中やバックヤードに行かせてから犯行に及ぶケースも確認されています。
◾️路上強盗
路上で遭遇した相手を狙う手口で、複数人による待ち伏せや凶器の使用例もあり、夜間や人通りの少ない場所では、犯罪被害に遭うリスクに注意が必要です。夜間に多いため、その時間帯の外出は避けるか、明るく人通りの多い道を選ぶ、あるいはタクシーを利用するといった対策が有効です。
◾️押し込み強盗
住宅に押し入る手口で、一度侵入されると外から様子がわからず危険な状態になります。ドアを開ける前にモニターで確認する、チェーンをつけたまま応対するといった対策を心がけましょう。電話で家族構成や資産状況を聞き出してから実行する「アポ電強盗」もあるため、電話で個人情報を教えない、一度切ってかけ直す、怪しいと感じたら通報するといった対応が重要です。
3. 強盗への対処方法
遭遇したときの対応を誤ると、命に関わる危険もあります。
◾️未然に防ぐことが最優先
人通りの少ない道を避ける、不用意に扉を開けないといった習慣が、被害を防ぐ第一歩です。常に自分も被害者になりうるという意識を持ち、周囲に気を配りましょう。
◾️抵抗しない
抵抗や応戦は相手を逆上させ、危険を招く可能性があります。身の危険を感じた場合は、無理に抵抗せず、自分の安全を最優先に行動しましょう。逃げられる状況ならその場を離れて助けを呼び、逃げられない場合は要求に従いましょう。
◾️防犯グッズを備えておく
抵抗しなくても被害に遭う可能性はあるため、日頃から防犯グッズを用意しておくことで、逃げられる可能性を高められます。防犯ブザーなど、危険を感じた際に周囲へ助けを求められるものを備えておくのも一つの方法です。玄関に置く、携帯するなど、もしものときに備えておきましょう。
4. 強盗に遭ったあとの対処方法
ショックで動けなくなることも考えられるため、事前に流れを知っておくことが大切です。
◾️まずは110番通報する
被害に遭ったら、その場ですぐに通報しましょう。安全を確保したうえで、できるだけ早く110番通報しましょう。場所や時刻など事件に関する質問をされるため、冷静に答えることが大切です。場所がわからない場合は、電柱や信号機の管理番号、近くの店名を伝えるとよいでしょう。
◾️相手の特徴を伝える
人相や服装、車のナンバー、人数、逃げた方向など、覚えている限りの情報を伝えましょう。覚えている範囲で、人相や服装、逃走方向などの特徴を警察に伝えましょう。
結論
強盗は非常に悪質な犯罪です。自分も被害者になりうるという意識を持ち、日頃から対策をしておくことが大切です。手口によって有効な対策も異なるため、基礎知識を身につけて狙われる隙をなくしましょう。万が一遭遇した場合は抵抗せず、安全を確保したうえで、速やかに110番通報し、犯人の特徴を詳しく伝えることを心がけてください。
