1. フローリングに穴をあける虫の正体
キリで開けたような小さな穴を見つけたら、この虫が原因かもしれません。
◾️ヒラタキクイムシの仕業と考えられる
木材を食害する甲虫類のうち、ヒラタキクイムシ科などには、木材に穴をあけて被害を及ぼす種類がいます。フローリングなどの木材に被害を及ぼす代表的な害虫のひとつが、ヒラタキクイムシです。最初は1箇所だけだった穴が、春から夏にかけて少しずつ増えていくことで発見されることが多く、フローリングに直径1〜2mmほどの小さな円形の穴があり、その周辺に木粉が見られる場合は、ヒラタキクイムシによる被害が疑われます。これは木材を食害した際に出る木粉などで、掃除をしても毎日のように床に粉が落ちることで気づくケースも珍しくありません。近くに成虫の死骸が落ちていることもあります。
◾️人体への影響について
ヒラタキクイムシは、人を刺したり吸血したりする害虫ではありません。ただし、床から虫が発生する状況そのものに不快感や精神的なストレスを感じる方も多いでしょう。
2. ヒラタキクイムシの駆除方法
発生してしまった場合の対処法を紹介します。
◾️スプレータイプの殺虫剤を使う
応急処置として、専用ノズルで穴の中に殺虫剤を注入する方法が一般的です。市販の殺虫剤を使用する場合は、製品の使用方法・対象害虫への適用を確認し、説明書に従って処理しましょう。被害が疑われる木材への追加の穴あけや薬剤処理は、自己判断で行わず、専門業者に相談することをおすすめします。駆除後は、必要に応じて穴を補修しましょう。噴霧の際は十分な換気が必要で、使用前に取扱説明書をよく読み、噴霧後もしばらく換気を続けてください。
◾️大量発生時は専門業者に相談する
大量に発生した場合や完全な駆除を目指す場合は、被害状況に応じた熱処理や薬剤処理を行える専門業者への相談を検討しましょう。処理すべき箇所の特定は難しく、一度の噴射で完全に駆除するのは困難なため、繰り返しの処置が必要になります。駆除後もしばらくは新たな木粉や穴が出ていないか確認し、再発が疑われる場合は専門業者に相談しましょう。薬剤の選び方や散布方法についても相談に乗ってもらえます。
3. ヒラタキクイムシの予防方法
発生前の対策で、被害を未然に防ぎましょう。
◾️殺虫剤をまいておく
新たな被害を防ぐには、被害を受けにくい木材を選ぶことや、木材に適した防虫処理を施すことなどが考えられます。
◾️防腐剤を塗布しておく
建築済みの住居であれば、壁やフローリングの木材表面に、木材に適した防虫処理を施すことで、ヒラタキクイムシによる被害を防ぐ方法もあります。木材の表面を塗装などで処理することが予防につながる場合もありますが、使用する製品の用途や対象を確認しましょう。
◾️発生しにくい木材を選ぶ
フローリングや壁材には、ヒラタキクイムシが好まない樹種を選ぶのもひとつの方法です。ヒラタキクイムシは主に広葉樹の辺材部を加害するため、樹種を選ぶ際には被害を受けにくい木材を選択する方法もあります。
4. フローリングに小さな穴を見つけたら要注意
ヒラタキクイムシは人体への影響がなく、穴も小さいため日常生活の中では気づきにくいものです。しかし放置すると、毎年発生を繰り返して木材内部で幼虫が成長するため、放置すると被害が広がる可能性があります。壁や床、大切な家具にまで穴が広がってしまう前に、早めの対策を心がけましょう。
結論
フローリングに穴をあける虫「ヒラタキクイムシ」について、駆除と予防の方法を紹介しました。人体への影響がないとしても、小さな穴や木粉が見られたら、ヒラタキクイムシなどによる被害の可能性を考え、早めに原因を確認しましょう。今回紹介した方法を参考に、早めの対策を心がけてください。
