1. ニキビと吹き出物の違い
おでこや頬、口の周り、あごなどにできる発疹のひとつにニキビがあります。ニキビは思春期にできやすいものの、大人になってから発症することもあります。毛穴の詰まりや皮脂の過剰な分泌、アクネ菌などが複雑に関与して生じる皮膚疾患がニキビです。一般的には、思春期にできるものを「ニキビ」、大人になってからできるものを「吹き出物」と呼び分けることがありますが、実は症状自体に違いはありません。どちらも皮膚の病気である「尋常性ざ瘡」の通称です。
2. ニキビや吹き出物ができる原因
ニキビも吹き出物も、医学的には同じ「尋常性ざ瘡」を指すとされています。では、なぜできてしまうのか、その原因を見ていきましょう。
◾️ニキビができる原因
毛穴が塞がれること、皮脂の過剰分泌、そしてニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖が主な要因です。思春期はアンドロゲンなどのホルモンの影響により、皮脂の分泌が活発になります。皮脂が過剰になると毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌が増殖してニキビができやすくなるのです。食生活やストレスなども、ニキビの悪化に関与する可能性があります。
◾️吹き出物ができる原因
基本的な発症メカニズムは思春期ニキビと共通していますが、大人のニキビでは悪化につながる要因が異なる場合があります。大人の場合は、睡眠不足やストレス、肌の乾燥、偏った食生活による新陳代謝の低下などが原因です。思春期ニキビと大人のニキビでは、悪化につながる要因に違いが見られる場合があります。
3. ニキビや吹き出物の改善方法
気になる症状を改善するために、意識したいポイントを紹介します。
◾️肌を乾燥させず保湿する
肌が乾燥したり刺激を受けたりすると、肌の状態が悪化することがあるため、刺激を避けて適切に保湿することが大切です。洗顔は刺激を与えないよう丁寧に行い、洗顔後はしっかり保湿して油分と水分のバランスを整えましょう。洗顔後などは適切に保湿し、肌の乾燥を防ぎましょう。バリア機能の低下を防ぐことが、吹き出物の予防にもつながります。
◾️生活習慣を見直す
十分な睡眠やバランスの取れた食生活を心がけることは、健康的な生活習慣を維持するうえで大切です。質のよい睡眠とバランスの取れた食事は、肌だけではなく健康状態を整えることにも役立つため、この機会に生活習慣を見直してみるとよいでしょう。
4. それでも改善しない場合は
ケアや生活習慣の見直しを行っても改善が見られない場合、どうすればよいのでしょうか。
◾️皮膚科での治療を検討する
セルフケアで改善しないまま自己流の対処を続けると、かえって悪化させてしまうことも。早い段階で皮膚科を受診すると、その分早く改善する可能性があります。ニキビや吹き出物で受診してよいものか迷う方もいるかもしれませんが、これらも立派な皮膚疾患です。信頼できるかかりつけ医を見つけておき、気になったときにすぐ相談できる環境を整えておくことが大切です。
結論
ニキビと吹き出物は呼び名こそ違いますが、病名も症状も同じものです。思春期ニキビと大人のニキビでは、悪化に関与する要因が異なる場合があります。いずれも適切なスキンケアを行い、症状が続く場合は皮膚科への相談を検討しましょう。なかなか改善しない場合は、悪化する前に皮膚科を受診し、適切な治療を受けましょう。
