1. 舞茸と食べ合わせが悪い食材はある?
「食べ合わせ」という考え方は、江戸時代以前から根付いている古い言葉です。
◾️食べ合わせの由来
人々は健康維持や活力をつけるためにさまざまな食材を摂取してきましたが、中国から伝わった知識や経験の積み重ねによって、2種類以上の食材の組み合わせを禁じる「合食の禁」という規制が生まれました。この考え方は長きにわたり、自己保全のための健康管理法として受け継がれてきました。
◾️現代における食べ合わせ
近代の科学によって食材の成分や性質が解明され、栄養学に基づく根拠が広まった現在でも、食べ合わせは各地で根強く言い伝えられています。その多くは迷信に過ぎないものの、中には科学的根拠のある組み合わせも存在します。結論として、舞茸に関しては食べ合わせの悪い食材は見当たりません。
2. 舞茸の栄養と得られる効果
香り豊かで旨みたっぷりの舞茸には、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。
◾️食物繊維
舞茸にはビタミンB2やナイアシンのほか、豊富な食物繊維(不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方)が含まれています(※1)。不溶性食物繊維は腸の動きを活発にし、排便物の停滞時間を短くして排便量を増やす効果があります(※2)。水溶性食物繊維は胃の中に食べ物を長くとどめる働きがあり、満腹感が続くことで血糖値の上昇を緩やかにする効果があります(※2)。
◾️ビタミンB2・ナイアシン
ビタミンB2は発育を促進し、皮膚や髪、爪などの細胞再生に関わる栄養素です(※3)。ビタミンB群のひとつであるナイアシンは、糖質や脂質、タンパク質のエネルギー代謝に関わっています(※4)。
◾️βグルカン・ビタミンDの前駆体
免疫機能を高めるβグルカンや、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの前駆体も、きのこ類の中でトップクラスに含まれています。
3. 舞茸と食べ合わせがよい食材
舞茸に含まれるタンパク質分解酵素や、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの前駆体は、組み合わせる食材によってより効果を発揮します。
◾️鶏むね肉
一緒に調理すると、舞茸の酵素の働きで肉が柔らかくなります。舞茸のビタミンDには機能性タンパク質を活性化させる効果もあるため(※5)、相乗効果が期待できる組み合わせです。
◾️キャベツ・ピーマン
舞茸にはメラニンの生成を抑えるチロシナーゼ阻害物質が含まれているため(※6)、ビタミンCが豊富なキャベツやピーマンと合わせることで、さらなる美肌効果が期待できます。
◾️ワカメ
不溶性食物繊維が豊富な舞茸と、水溶性食物繊維が豊富なワカメを組み合わせると、便通改善や胃腸を整える働きが期待できます。味噌汁の具として一緒に使うのもおすすめです。
◾️油を使った調理法
舞茸は天ぷらとしてもよく食べられますが、実は油を使う調理法自体がおすすめです。舞茸に含まれるビタミンDは脂溶性のため、油を使った調理法でより効果的にビタミンDを摂取できます。
結論
舞茸には食べ合わせの悪い食材はなく、むしろ相性のよい食材がたくさんあります。豊富な栄養素を持つ舞茸は、食べ合わせのよい食材と組み合わせることで、より効果的に栄養を摂取できます。日々の調理や健康管理に、ぜひ活かしてみてください。
(参考文献)
※1 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)まいたけ/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=8_08028_7
※2 公益社団法人 京都保健会 京都民医連中央病院「大腸がんと食物繊維」
https://kyoto-min-iren-c-hp.jp/koho/2005-07/6.html
※3〜※5 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンB2の働きと1日摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/
※6 株式会社わかさ生活「マイタケ」
https://himitsu.wakasa.jp/contents/maitake/
(参考文献)
※1 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)まいたけ/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=8_08028_7
※2 公益社団法人 京都保健会 京都民医連中央病院「大腸がんと食物繊維」
https://kyoto-min-iren-c-hp.jp/koho/2005-07/6.html
※3〜※5 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンB2の働きと1日摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/
※6 株式会社わかさ生活「マイタケ」
https://himitsu.wakasa.jp/contents/maitake/
